05−12−31 国連って、ナーンだ
昨日はJTBのNY一日観光に参加。53STにあるヒルトンホテルに集合して、ここからバスに乗って8時30分から夕方の4時ちょっとまで、NYのハイライトの一部を駆け足で回るというツアーです。

私とカミさんは7年前に来た事があるというものの娘は初めてであり、限られた時間で効率良く観光をするにはこのようなツアーに参加するのが一番です。

先ず最初にエンパイアステートビルに行きました。個人でチケットを買ってそれからエレベーターに並んでという方法を取っていれば軽く2−3時間は掛かってしまいそうな混み方でした。

でもツアーで行くと全部の列をかっ飛ばしてドンドン行けるので基本的に待ち時間がありません。

快晴の中でのエンパイアステートビルからの眺めはやはり素晴らしいものがありました。
昨年の夏のSF旅行でカミさんが私の大事な、大事な双眼鏡を無くしてしまいましたので代わりにもっといいのを入手、これを持ってきましたので大いに役に立ちました。

その後、バスで市内をグルグル回って、マンハッタンの南端のバッテリーパークから遊覧船に乗って摩天楼をハドソン川から見物。自由の女神とかも見て、今度はマンハッタンの東側に回り、ブルックリンとの間に掛かっている橋の近くまで行って、元に戻るというコースで結構堪能できました。

遊覧船では最上甲板に乗り風はかなりあったのですが、気温がそれ程低くなく、何とか我慢ができました。
同じツアーには40歳くらいの感じのいい男性と、そのお父さんらしき70才くらいの老人の2人連れが見え、どこから来たのかお聞きしたところ、北海道室蘭から来たと言ってみえました。

昼食はこのようなバス観光では自由に食べるのが普通で、このツアーはピア17の観光用のデッキの前で降ろされましたので、ここで食べました。

このデッキは東京のお台場のデックス東京とそっくりで、もっとゆったりと作ってあると思えばいいいと思います。
どっちが先に作ったのかナー、

食事の後グランドゼロ(ツインタワーの跡地)に行ってお参りをしました。7年前にはここに登ったことを考えると感無量でした。

更に北に上がって国連ビルを外から見て、リンカーンセンターに行き、メトロポリタン美術館の前でバスから降ろしてもらい、44STのホテルまで歩いて帰りました。
夕暮れのNY、人出は多いのですが、なかなか情緒のあるものです。
今日は大晦日です。夜はタイムズスクエアのカウントダウンに参加する日です。
昼間の予定は国連ビルの見学とメトロポリタン美術館の見学です。昨日はあんなに快晴だったのですが、国連ビルに向かって歩いているうちに雪が降り出してきました。

国連の見学者への開館は10時、小雪の降る中を約30分近く待たなくてはなりませんでした。時間になったので、ビルの中へ。その前に空港でやられるのと同じ持ち物・身体検査があります。国連の中の見学は約1時間ちょっとのコースで、日本語コースもあるそうです。

見学を申し込むところで、窓口の東洋人のオバさんに、
「日本語のコースはありますか?」、と聞いたら、
「今はない。うーーーーんと待つんだったらある。」、と素っ気無い返事を返されてしまいました。全く、このヤロウって感じのオバさんでした。

今度はパンフレットが置いてあるデスクに行って
「日本語のパンフレットありますか?」、って聞いたらそこにいたお兄さんが、
「日本語はないんですよ。ここにあるだけです。」、これは丁寧な返事でした。

置いてあるパンフレットを見て、ハッと気が付きました。案内パンフレットは英語、中国語、ロシア語、フランス語、スペイン語の5つしかないのです。

そうです。ここは国連なのです。国連とは第2次世界大戦の勝利国が世界をどのように支配をするかを相談する場所としてスタートをした機関なのです。(そうじゃない、という人もいますが。)
日本語、ドイツ語、イタリア語のパンフレットがないのは納得です。敗戦国の言葉のパンフレットは置いてはいけないのです。

見学は15人くらいのグループごとに行われます。説明はこれまたフランス語訛りのものすごい聞き取りにくい英語を話す、混血の女性です。声もあまり大きくないし、私はあまりよく理解ができませんでした。
PKOの説明
総会の会議室、安保理の会議室、いつもテレビで見るのと同じです。
国連の最も大きな活動(費用、人数)の一つとして、PKO活動があります。

日本もカンボジアで自衛隊と警察が参加したのを皮切りに、あちこちのPKOに小規模ながら参加をしています。

ちなみに警察からの参加はカンボジアの時だけで、残念ながら1人の犠牲者が出たところで、全員が持ち場を離脱、タイ国に脱走してしまったという汚点を残してしまいました。

(国際的にはこの行動は、全くの脱走として取り扱われております。脱走の持つ意味の重大さの説明は省略。)

それはともかく、PKOの説明のあたりから少し聞き取れるようになってきた(言葉って不思議です、訛りに慣れてくるのですね)ので、一つだけ質問をしてみました。
いろいろと説明をしたあとにはガイドさん、必ず「質問はありますか?」、と皆に尋ねます。

「国連は各国からのPKO派遣の兵士1人頭に1日80ドル〜120ドル又はそれ以上を支払っていると聞いているが、幾ら払っているのですか。」
「国連は兵士にはお金を払っていません。その国に対しては費用を支払っていますが。その国がその国の兵士に幾ら支払っているか、それは国連は知りません。」

「イエ、国連からの支払いは、兵士の数によって決められている。それが1人当たり1日、80ドル?120ドル?、、、、、、、、という事を聞いているのですが。」

「知りません。」


他の見学者が胡散臭そうな目つきで私の方を見てきたので、ここで質問を止めましたが、その後このガイド、一度も私と目を合わそうとしませんでした。オレ、何か悪い事聞いたのかなー、、、、。

実はこの話題、PKOへの兵隊の派遣は、ある国々にとって外貨獲得、又は国連という金庫を通じてのある国からの外貨供給の手段となっており、この費用の支払い方法と条件を見直すべきという意見が出ているのです。

現在PKOには各地に合計70000人の部隊が各国から出ているそうです。
バングラディッシュ/約10000人、パキスタン/9000人から始まってネパール3500人、エチオピア3500人というようになっております。

(どういう国が何人、どこのPKOに派遣しているか、誰が人数を決めてその国に要請をしているのか、その国と大国の関係、その他を眺めてみるといろいろと見えてきます。)

日本は国連に信じられない程の金額の日本国民から集めた税金を注ぎ込んでいますが、世界の国は日本の莫大な経済的貢献を感じてくれているのか、大いに疑問です。
PKOではありませんが、湾岸戦争で日本が1兆円の戦費を負担した時、それが何に使われたのか報告はなかったし、結局は、「日本は金を出せ!使い方には口を出すな!」、という事なのでしょうか。

でもこれって自分では飲んでない、誰かが飲んで、いい思いをした飲み屋のツケをせっせと払っているのに似ていませんかねー。飲むのはボク、払うのはキミ。飲んでるボクって、どこの国でしょうか、、、、、、。
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