05−11−24 旨い・見た目もイイ・安い、感激です
22日の昼前、私は故郷から新幹線で東京に。
オハイオを出発する前からそれらのスケジュールを調整して、結局22日の夜から25日の夜まで結構タイトなスケジュールになってしまいました。

ところがオハイオを出る寸前に23日の夕方に会う約束をしていた友人がどうしても都合が悪くなったとの知らせがあり、この日の夜だけが空いていました。そこで以前から会いたいと思っていた別の友人のYさんに連絡したところOKだという事でスケジュールが埋まりました。

Yさん、旧姓はTさんなのでどうしても口からは、「Tさん」、と出てしまいそうになるので困りましたが、8ヶ月ほど前に何十年ぶりに会い、今回は何十年ぶりの再開の2回目でした。
千葉県松戸から池袋のホテルまで奥様と一緒にわざわざ来てもらい、それにお土産まで頂き恐縮してしまいました。

Tさん夫妻とは6時半頃からホテルの和食レストランで食事をして、その後最上階のラウンジで一杯やりました。
でもTさん自身は液体燃料は一滴も飲めずで、代わりに(失礼)奥様が私の相手をしてくれました。

ここのホテルの和食レストラン、この日はコースで頼んだのですが、内容がイマイチ。

飲兵衛向けのメニューでもなし、さりとて決して食事派のメニューでもなし、結構中途半端な和食コースで評価は10点満点の5点でした。
ここのホテルの中華料理、フランス料理は結構イケルのですが和食のコースは事前にチェックが必要な感じです。

結局お開きにしたのが10時半近く、私は一人で結構酔っぱらってしまいました。かなり反省。
Tさんと話をしていると、何十年間のそれぞれの人生の違いを強く感じましたが、Tさん自身の本質は何も変わっていないのでほっとしました。
明けて24日の夜。
この日は本社の後輩のIさんとNさんとちょっと早めの忘年会。実は日本に行く前から、私は日本に行ったらカツオの刺身が食いたいので、何とか手配を頼むと連絡がしてあったのです。

私の住んでいるオハイオ州コロンバスには小さいながらも日本のスーパーが2つあります。日本とあまり変わらないものが手に入りますが、当然ですが置いてないものも結構あります。その中の一つが、生カツオの刺身です。

真空パックに入ったカツオのタタキは見たことがありますが、私は食べたいと思った事が一度もありません。
カツオと言えば皆さん、タタキが旨いと言いますが、私はタタキではなく生のサシミの方が好きです。
あのモチッとした歯触りが何とも言えないのです。

Iさんは私の希望を聞いてくれ、とうとう練馬においしい店を見つけてくれました。
正確に言うと、見つけたのは他の人らしいのですが、その店は私好みのものを出してくれると踏んだのです。

Iさんは22日までLA出張で、翌日、つまり昨夜もこの店にある人の送別会か何かで来たそうで、2日連続の来店との事。
その時に料理屋のご主人に、「アメリカからカツオに飢えた人が来るので、明日は何とかカツオを仕入れておいて貰えませんか。」、と頼んでくれてあったのです。

今日はIさんとNさんと東武練馬駅で待ち合わせ、さっそくその店に行ってみました。外からは何の変哲もない普通の料理屋です。さすがIさん、ちゃーんとLAのお土産を女将さんに渡しています。このへんの心遣いは本当にIさん、よくできる人です。

「じゃ、あれお願いします。」
「ハーイ、皮なしですよね。わかりました。」
出てきました、ちゃんと皮を取ったカツオの生の刺身が。それとやはりタタキも別のお皿で。
ビールで乾杯した後、何にするか、、、、Nさんの提案でとりあえず一升瓶を1本お願いする事にします。女将の薦めもあって「黒龍」という純米酒をお願いしました。これがまた何とも旨い!
あっという間に、カツオの刺身は食べられてしまいます。

さて、次は何にするか。エ?鯨のベーコンがあるの?じゃ、それお願いします。それともっと刺身を食べたいナー。
という事で、お任せでもう一皿刺身の盛り合わせを頼みました。

IさんとNさんが私に何が食べたい?というので酔っぱらいつつある私は、「ぜーーんぶ」、とだけ言っておきましたら、見事な盛り合わせが出てきました。

このお店は、かき揚げもなかなかイケルという事なので、それも頼んじゃいます。

Iさんは180cm近くある、非常に体格のイイ人で、Nさんも身長は175cm以上ある日本酒党の自他共に認める飲兵衛。
私はまだ時差ボケが残る身体ではありますが、液体燃料は決して嫌いではありません。

それとこの3人、飲むだけではなく、よく食べる。特にIさんは大食とみました。いつだったか随分前にIさんがオハイオに来たときも、コロンバスの日本レストランで3時間あまり山のように食べて、山のように飲んだのを覚えています。

そんな酔っ払い3人が、思いつくままにどんどん注文する訳ですからテーブルの上はお皿で埋まってしまいました。
結局この日はどれだけ飲んだのか、私はよく覚えておりません。
ビールを飲んだ後、「黒龍」を1本頼んだのは覚えていますが、3人で1本というのはこの顔ぶれじゃ少ないし、他に何かもっと飲んだような気もしますが。

という訳で、最後はお茶漬けを頂いて締める事にしました。
このお茶漬けもマグロの醤油漬けが一緒に出され、これをお茶漬けの中に入れて食べるというもの。このお茶漬けもおいしかったです。

さて気になるお会計ですが、これが何と全部で2万円でした。ウソー!って感じですが、このお店の人気の理由は値段にもあるようです。

Iさんは今年、課長職に任用されたので、そのお祝いの意味もあったので支払いはNさんと2つに割って済ませました。

いままでにいろいろな料理屋に行ったことがあります。
最悪の料理屋は1年前に日本に行ったとき、久し振りに家族4人が揃ったので入った故郷のある料理屋でした。

食事を始めたのですが、20分くらいで注文を取り消し、それまで食べた分だけを払って店を出てしまいました。
出された料理はヒドイというレベルではありませんでした。
客をなめているとしか思えないような料理を皿に盛って、イエ皿の上にばらまいて出してきました。店の構えはきちんとしており、女将も仲居もきちんと着物を着て、見た目は立派でした。

板橋のこのお店をあの故郷のお店と比べるのは失礼というものですが、ふとその時の事を思い出してしまいました。できる事ならこのお店で家族で食事をしたい、本当にそう思いました。

このお店、私の定宿がある池袋から電車で12−3分、そして歩いて3分くらいでカウンターもありますから、これから日本に行ったときは通いそうな感じです。
昨日会った旧友のY夫妻、それに社外の仲間のMさんとかSさん、ちょっと遠いけど今度はここにご招待しますからね。
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