05−10−01 初秋の土曜日

オハイオにも本格的な秋がやってきました。今年の夏は日本と同じようにかなり気温が高く、過ごしにくかったのですが、10月になると気温も朝夕は10℃近くまで下がり、本当に過ごしやすくなります。

最近いろいろと気を遣うことが多く、ちょっと疲れ気味の私でしたが、今日はやっと迎えた土曜日、コロンバスの南東部のあるショップへ行った帰りにぶらっとあちこちに寄ってみました。
天気は快晴、気温は14−5℃。非常に快適なお昼過ぎのから夕方にかけてのコロンバス周辺のドライブは、気分転換に最適でした。

フバー・ダム−1

コロンバスの市街地の北東に位置するダムです。私の家から20分〜25分で行けるところです。

何の変哲もない、唯のダムですが、住宅地に隣接しており、ダムの周囲はきれいな公園になっています。
オハイオにカミさんと娘が来て半年目くらい、つまり今から8年近く前にここには来た事があります。

当時はみんなアメリカに来たばかりで、緊張の毎日でまだまだオハイオ生活を楽しむには至ってない次期でした。

久し振りにここに来て、当時を思い出してしまいました。
フバー・ダム−2

ダムの北側は大きな湖になっており、ヨットとかボートがあちこちに係留されています。この日も数隻のヨットが湖面をゆったりと走っておりました。

湖は東西の長さは1km〜1.5kmですが、南北は12km〜13kmくらいある大きなものです。
そしてこれらの周囲は駐車場が整備され、モーターボートを浮かべるためのスベリがあちこちに作られています。

ボーっと湖を見ていると、本当に何もかも忘れてしまいます。良い気持ちです。
フバー・ダム−3

ダムの上で黒人のオジサンが釣りをやっておりました。湖面までは15m〜20mくらいあるのですが、そこに釣り糸を垂れていました。

見ていると、いわゆる「入れ食い」状態で、ドンドン釣れています。糸を垂らすと、2分くらいで魚が食らいついてきていました。

私の前任者が、オハイオに居た時、釣りをやってみたそうですが、直ぐに止めたそうです。
「釣れ過ぎて面白くなかった。」、というのがその理由だったそうです。
フバー・ダム−4

湖の周囲はこのようにあちこちにテーブルがバーベキューとかピクニックができるように整備されています。
きょうも湖の周りをぐるっと回ったのはお昼過ぎ。飲み物とお菓子は持ってきましたが、やはりオニギリと漬け物、そしてお茶は必須です。

周囲には誰もおりません。遠くの岸で、やはり黒人の家族が釣りをしているのが、双眼鏡で確認できただけでした。
静かで、何も聞こえません。私はこういう場所が大好きです。
ウエスタービル−1

Westervilleという街、ここは私の家から14〜15kmくらいの近くにありますが、オハイオに来て10年目、初めて立ち寄ってみました。

コロンバスの郊外ですからそんなに田舎臭くはない、でも都会の感じは全くしないという、きれいなところです。

どこに車を停めようか迷っていると警察著の正面が空いておりましたのでここに駐車、さっそく街の散歩を開始です。
ウエスタービル−2

街をブラブラ歩くと、何か違います。
何だろう?何だろう?と一生懸命に考えます。何かが違うのです。

やっと気が付きました。そうです。ズバリ言うと、生活の匂いがしないのです。
つまりスーパーとかの食品店、レストランも殆どありません。
勿論、マックの看板もありません。

この街の通りにはアンティックショップとか、アーミッシュの家具屋とか、花屋とかしかないのです。アメリカのちょっとした街と同じように、店の看板も統一されていて、景観を維持しています。

ですからブラブラ散歩をするだけで、楽しい気分になります。
でも街の人達は、我々外国人には慣れていない様子で、何かエイリアンを見るような目つきの人が多いのには閉口します。

スーパとか日曜大工用品店とか電気屋はどこにあるかと言えば、この町並みから外れた、車で10分とか15分のところに腐るほどあります。
ウエスタービル−3

中心街にある教会、何か黒山の人だかり。何だろうと近寄ってみると結婚式のようでした。
きちんとスーツ・ドレスを着ている人、殆ど普段着の人、格好は様々でした。

式が終わったところなら、花嫁。花婿が出てくるのを見る事ができるのでしばらく待っていましたが、誰も姿を現さないので諦めました。

アメリカの街をブラブラしていつも思う事がもうひとつ。子供の姿が殆ど見えない事です。この街の通り、通りの店を1時間以上ブラブラしましたが、子供の姿は一度も見ませんでした。

フーバーダムでは湖の横の公園を散歩する人、魚釣りをする人、湖にボートを出して、その上で椅子に座り本を読む人、ヨットを浮かべて遊ぶ人、ジョギングをする人、etc、etc。

ウエスタービルでは、アンティックショップを見て歩く人、手芸の作品を並べて即売会をやる人(でも買いに来ている人は殆どいませんでしたけど)、初秋の土曜日の午後のコロンバス周辺は、そんな感じでとにかくのんびりとしていました。
オハイオ人達の休日の過ごし方は実にゆったりと、そしてお金を掛けないで楽しんでいるように見えました。
明らかに日本人とは違う生活のパターンがあるのを実感した今日の土曜日でした。

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