04−09−04 アーミッシュ村ぶらり訪問
オハイオ州には独特の生き方、文化を持ったアーミッシュと呼ばれる人達が多く住んでいます。
アーミッシュとは、家族規模の農業を営み、現代文明を拒み、そして平和主義を貫くキリスト教徒の一派、という表現でいいのかどうかわかりませんが、とにかく独特の服装、それに馬車に乗って移動をするので、直ぐにわかります。

これら人達はペンシルバニア、オハイオにたくさん住んでおり、オハイオでは州の東部のベルリンという村を中心に結構有名になっています。
私はアーミッシュ村には5年ほど前に行ったきりで、最近は全く行った事がありません。
アーミッシュ村にを訪れる大きな目的は、手作りのパン・チーズとか野菜とかの食品を買いに行く、或いはハンドクラフトの装飾品、家具を買いに行く、という事なので、私にはあまり縁のない世界でした。

唯一つ、私がアーミッシュ村の食べ物で頭に浮かぶのが、鶏の卵。実はこちらの普通のスーパーで売っている卵は、生では食べられません。
鶏の飼料に生食に有害な物質が入っているのがその理由です。

ですからは私の大好きな、「生卵のぶっかけ飯」、はスーパーの卵ではちょっとマズイのです。
ところがアーミッシュ村で売っている卵は、このような餌を使っておりませんので、生食OK!!

(R&Dの日本人駐在員で、一般スーパーの卵のぶっかけ飯を5年間食べて帰国をした人がいるそうですが、その人は今どのような健康状態なのかよく知りません。)

「アーミッシュ村の卵は生で食える。」、この程度の知識しかない私は会社の通訳のHさんの勧めにより、カミさんを連れてアーミッシュ村に、今度はパンを買いに行くことになりました。
今日の目的地はベルリン(Berlin)ではなく、ミラーズバーク(Millersburg)といところで、距離にして150km、時間にして1時間半程度のところです。

途中ちょっと道を間違えたり、寄り道をしたので結局ミラーズバークに着くまでに2時間ほど掛りました。
別に急ぐ旅でもなし、オハイオの農道を、風景を楽しみながらのドライブ。

のんびり農道ドライブと言っても、80km−100kmくらいの速度で、走れますから、やはりオハイオの道って本当に素晴らしい。

どこの家の芝生もよく手入れされ、家も決して新しくはありませんがこれも実によく手入れがされています。

敷地の大きさは様々で日本流で言うところの、数百坪から千坪というところでしょうか。
そのような家が点在、或いは小さな村に寄り集まっています。

これ以外は全てトウモロコシ畑と大豆畑、それに森が点在、これが延々どこまでも続いている風景は、いつ見ても、「オハイオは広い、そして緑に包まれている。」、と感じます。

私もこの9年間でアメリカのあちこちを訪れましたが、アメリカは数える程の大都会以外は、言い方としてちょっと極端かも知れませんが、車で30分も走ると自然があり、人はその中で生活をする事ができる国です。

さて今日の一つ目の目的のアーミッシュのお店は。脇道に入ったところにポツンとある小さな小屋でした。

入り口付近にはトマト、カボチャ、キュウリとかの野菜が無造作に並べてあり、店の中はパン・ドーナッツ、チーズ・バター・ソーセージと言った食品が所狭しと並べられて売っております。

どの店の中も薄暗く、そこにいろいろな食品が並べられているのは、最初はちょっと違和感を覚えましたが、直ぐに慣れました。
目的のパンは2軒目のお店でHんも、カミさんも幾つも買い込んでいました。

この日は3軒ほどこのようなお店を回ってみましたが、それぞれのお店、結構な客がおりました。結構と言っても、こんな田舎ですから、15人とか20人とかそんなレベルでしたけど。
アーミッシュのお店を一通り回って、野菜とかパンを買った後、そろそろ昼食時間です。
今日はHさんのお勧めのスイス風レストランに行くと言うことで、お弁当は持ってきておりません。

Hさんお勧めのレストランは、オハイオにしてはちょっとしゃれた、建物がスイス風のお店。中に入るとウエイトレスは全員、スイスの民族衣装を着ております。

そうか、この辺りはスイスからの移民も多いのかな?等と考えながら可愛いウエイトレスの女の子の顔を眺めておりました。

メニューは一般的なアメリカンレストランのものでしたが、これもHさんのお勧めでチキン料理を注文です。
サイドディッシュが2つ付いて8ドル(900円)。さてお味の方はどうかな?

出てきたお皿を見てびっくり。唐揚げ風のチキンの胸の肉2つ、それに足が2つ!サイドディッシュは野菜のコンビネーションとヌードルの和え物の2つ、それにガーリックパンが付きます。
カミさんはガーデンサラダとハンバーガー風のオープンサンドイッチで、これも日本人には量が多すぎる代物でした。

お味の方ですが、Hさんのお勧めのとおり、悪くはありませんでした。というより、オハイオでは上のレベルではなかったでしょうか。
で、美味しかったついでに普段はあまり食べないデザートも頂くことにしまして、アップルパイとコーヒー。さすがにこれは3人で1個にしましたけど。
昼食の後は、キドロン(Kidron)という町まで。再度、ちょっと道を間違ったものの、40分程で到着。

途中で馬車に乗ったアーミッシュの人達と何人も出くわしました。このアーミッシュの人の写真を本当は撮りたいのですが、以前馬車の写真をパチリと撮った日本人が、アーミッシュの人とえらいトラブルになったと聞いており、私はまだ写真を撮るに至っておりません。

ところが、この日はアメリカ人の家族がアーミッシュの人と写真を撮っているとところを見掛けましたので、きちんと頼めば撮らせてくれそうな感じです。今度は頼んでみようかと思っております。

キドロンの街では、あるハードウエアのお店が有名だと言うことで、ここを見学。

規模から言えばコロンバスあたりのハードウエアのお店とは比較にならないのですが、焼き物とか手編みの籠とか、他のハードウエアのお店ではちょっと見れない品物がたくさんならんでおりました。

ちょっとしたインテリアにいいかなー、というような物がたくさんあったのですが、とうとう何も買わずじまい。

このハードウエアーの店の正面にアンティックショップがあったのでここも覗いて、結局家に帰ったのが夕方の6時ちょっと過ぎ。

で、肝心のアーミッシュのパンの味の方はどうだったかと言いますと、日本製のパンに似たような味がしました。私はパンは時々しか食べませんが、この味だったら食べてもいいかなーという気になりました。

パンを買いに行くという名目で訪れたアーミッシュ村。最近いろいろと思うようにならない事が起きている私。

今日は特に、「凄い!」、というものを見たり、経験したりという訳ではありませんが、のんびりとオハイオの自然を楽しみながら、リフレッシュできた1日でした。
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