04−06−19 日常生活のトラブル、あーあ
1.地下室のポンプが故障
アメリカの家には大抵地下室があります。
地下室というとジメジメ暗いイメージですが、ソファーなんか置いて立派な部屋にしている人、ビリヤード台を置いて、ゲーム室にしている人もおります。
オハイオとか、これより南部の地方では竜巻の時の避難場所に使うという意味もあります。

私の家の地下室は40畳くらいの広さですが、納戸、兼、洗濯場(洗濯機とか乾燥機を置いてある)、兼、私の秘密の部屋にして使っています。まあ、地面より下にある普通の部屋といった感じです。
ここに普段は使わない全ての物を収納してあるので、1階以上の部屋はすっきりとさせる事ができます。

とは言うもののやはり地面より下にある部屋なので、地下水が部屋に入らないように、地下水が一カ所に溜るようにしてあり、一定以上水が溜ると自動的にポンプが作動して外に排水するようになっています。

数ヶ月前からこのポンプの調子が悪く、水が床のコンクリートから滲み出てくるようになったのです。何とか早く修理をしなくてはと思いつつ、そのまま放置してあったのですが、今週初めの大雨で、とうとう床のカーペットが濡れる緊急事態になってしまいました。
こうなると普段はカラカラの乾燥した地下室も大変です。何個かの段ボールの荷物とかが水浸しになってしまいました。ポンプを自分で修理する自信もなく、業者に頼むしかありません。
でも誰に頼んだらいいのか、見当がつかないので結局は会社のアメリカ人のJさんに泣きつくことにしました。
「I need your help!」

2日後に修理屋が来て曰く、
「ポンプをコントロールするフロートスイッチが壊れている。これを交換すれば直るけど、ポンプも10年以上使っているから替えた方がいいかも。どうする?」

結局全部新品に交換してもらいました。300ドル(3万円)でした。ウーン、高いのか安いのかわかりません。
Jさんの話によると、ポンプだけで2万円近くするので、3万円の修理代は、安いとの事でした。これで大雨が降っても安心して寝れます。秘密の部屋のお宝も安泰です。

ちなみに近所のSさんの家もポンプが壊れていたらしく、床に10cmの水が溜ってしまい大変な事になったようです。
同じく隣の職場の日本人駐在社員のHさんも数年前にやはりポンプが故障して、絨毯がずぶぬれになって、自分で修理をしたそうです。

地下室は便利です。でも本当に大事な物は床に直接置いてはいけないようです。
2.クレジットカードが使えない
今年の6月は、2枚のクレジットカードの使用期限が同時に切れる月。
アメリカでは自動的に新しいカードが普通郵便でポンと送られてきます。普通郵便で送られてくるなんて相当に心配ですが、実はこのカード、電話で登録をしないと使えないのです。

電話で登録?そうです、電話でやるのです。あるフリーダイヤルに電話してカードナンバーを打ち込み、そして本人確認のためにSS(ソーシャルセキュリティー)ナンバーを打ち込むのです。

SSナンバーはアメリカに住む人は特別の外国人でない限り全員が持つナンバーで、最近日本でも導入された住基ネットに登録するナンバーと似ていますが、これがないと運転免許も取れないし、銀行口座も開けないし、カードも作れない。
つまりアメリカでは生活ができない、非常に重要なナンバーです。基本的な目的はやはり個人の資産管理と納税管理でしょう。

それはともかく、これを打ち込んだのですが、登録できません。何度もやっていると、とうとうオペレーターが出てきて、
「登録できません。カード発行の銀行に行って下さい。」
これしか言ってくれません。つまりその場では、何がトラブルの原因なのか言わないのです。

トラブルの原因を言うと、もしそれが他人のカードを登録しようとしている場合、登録の手順を教えるようなものですから。
で、早速銀行へ行ってみました。窓口のオバさん、何やらゴチャゴチャやって、
「はい、OKですよ。」

これで使えるかなと思い、その日は家に帰ってインターネットで自分のカードの期限を調べました。
あれ?変わっていません。あと1週間で切れます。
翌日また銀行へ。
「まだ、古いままの期限で、変更されていませんよ。」
今度は別なオバさん、同じようにガチャガチャやって、「はい、OKです。」

「ちゃんと期限は更新されていますよね。」
「もちろん、パーフェクトよ。」
また家に帰って、インターネットでパスワードを打ち込み、調べるとまだ変わっていない。どうなってんだ!

3度目の正直、このクソ忙しいのにまた銀行へ。
今までのいきさつを言って、調べてもらいます。また別のオバさん、同じように端末に向かってガチャガチャ。
「はい。OKです。今日から一杯買い物ができますよ。」
(心の中で)、「ホントかよー、!」

今度は本当にOKになりました。
一体登録、延長ができなかった理由は何だろう?3回も銀行に足を運ばせて、全く!
電話で理由を聞こうと思いましたが、止めました。聞くのも面倒だし、ま、使えるようになったのだから。
3.家の損害保険が切れそう
5月の末に家の損害保険の証書が送られてきました。
損害保険は、家のローンを組むときに強制的に加入させられるもので、銀行が保険会社に1年ごとに支払い、その保険料は毎月のローンで分割して支払います。
これは固定資産税も同じで、1年分の税金を銀行が市に支払い、それを毎月のローン返済に上乗せして支払います。

ところがその後直ぐに保険会社から、保険料が支払われていないので、送付した契約は無効だという連絡がありました。エーッ、そんな!!!
早速銀行へ電話をすると、何かものすごい不機嫌そうなオバさんが出てきて、早口のしかも聞き取りにくい英語でグチャグチャ言ってきます。
とうとうお手上げ。アメリカ人に変わってもらいました。

結局そのオバさん、「ローンの契約書のコピーを送ってくれ、調査する。」、で終わり。
今度は保険会社に電話を掛けて、
「銀行の手違いだから、1週間くらいで払い込みがされるハズ、ちゃんと保険の手続きをしてくれ。」
と連絡。1週間後にまた連絡を下さいとの返事。

今日はその1週間後です。何度電話を掛けても保険会社の担当は留守です。
一体どうなっているのだろう。明日は土曜日で保険会社は休みです。あと4日で保険は切れます。
オハイオで、「生活」、をしていると様々なトラブルというか、解決しなければならない問題がイヤでも出てきます。

ガス代の請求がおかしい、クレジットカード支払いの2重引き落とし(これは1回しかありませんが)、スピード違反の罰金の支払い、病院とか歯医者での治療、物を買ったものの不良品であることがわかり、これの返品、変な訪問販売の撃退、秋から冬にかけて家に来る慈善寄付のあしらい、そして重要なのか、重要でないのか良く読まないとわからない郵便物の山の処理、etc。

これらは日本で生活していても同じ事なのですが、いろいろな仕組みが日本と違って面食らったり、それに言葉の問題も当然無視できません。非常にフラストレーションが溜ります。

こんな時頼りになるのはやはり会社のオハイオ人。
まあ何とか、毎日乗り切っています。来週はどんなトラブルがあるのなか?
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