04−06−06 ブロードウエーのミュージカル
オハイオは田舎です。とうもろこしと大豆畑、これ以外は森とか林が無数に点在しています。
車では2分で通り抜けるだけの町、村が点在しています。
これらの町はナゼか大体が20kmくらいの間隔です。つまり昔馬車で1日で往復できるギリギリの距離になっているのだと思います。

フリーウエーを走ると、道路には車にはねられたアライグマとかスカンクが転がっています。住宅地の真中でも野生の鹿を見ることができます。
私の家でさえ、庭にはウサギとか、リスが来ます。ウサギなんかはデッキの下に住んでいるようです。

しかしここの州都、コロンバスは人口100万人の町です。高層ビルも一応あります。空港はコロンバスインターナショナルエアポートという名前になっています。(でもカナダ行き以外の国際線が飛ぶのは見たことがありませんケド。)美術館もあります。マンモス大学もあります。

それにシアター(劇場)もあります。実はここのシアター、正式にはオハイオシアターという名前で、ブロードウエーミュージカルで有名な、「ライオンキング」が同じメンバーで今上演されているのです。これに行ってみる事にしました。
このシアターでは結構有名なミュージシアンが来て演奏したりしているのですが、ナゼか私は1回も行ったことがなく、今回が初めての訪問となりました。
チケットは行くことを提案してくれたHさんのお陰で、80ドルで買うことができました。

オハイオシアターというのは、コロンバスのダウンタウンのど真ん中にあり、日本だったら駐車場に困るのですが、さすがここはコロンバス。

ダウンタウンのど真ん中でも駐車場に困ることはまずありません。下の娘の高校の卒業式の時も2000台以上の車が集まったと思うのですが、コンベンションセンターから歩いて5−6分以内で全部駐車できた程です。

ダウンタウンに着いたのは開演30分前の午後6時。駐車場は1ドルでガラガラでした。
大きなショッピングセンターを通り抜けて、シアターまで行きます。

カミさんは何年か前に来た事があるそうで、Hさんも以前に来たことがあるとの事で、私だけが初めて。そんな訳で私はトボトボ2人の後をついていくだけ。

劇場の入り口、ロビーはそれほど広くはないのですが、中はさすがに広い、2階席を合わせると、1500人以上は入れる大きさです。

私達は普通の格好で行ったのですが、アメリカ人の中には結構ドレスみたいなのを着ている人とかいます。

劇場の中は撮影禁止、録音禁止です。入り口でもらったパンフレットにも書いてあり、場内放送でも注意していました。
でも本番が始まる前ならいいんじゃない?という事で、劇場の一番後ろから1枚パチリ。あんまりうまく撮れませんでした。
劇場横の裏通りを帰途につく観客達
ミュージカルそのものは予定より10分ほど送れてスタート。
ライオンキング自体のストーリーは単純で私は出演者が歌う歌には馴染みがないものばかりでしたが、舞台の色彩の素晴らしさには正直言って感激しました。

特に光の使い方のテクニックは、暗い照明から明るい照明への切り替えのタイミングなどは素晴らしいものがありました。構成は2部で19シーン、上演は2時間ちょっとでした。
日本でも劇団四季か何かがやっているので、これを見て比較をするといいかも知れないと思いました。

ちょっと感心したのが、アメリカ人の子供達の態度です。ライオンキングという題名からもわかるとおり、子供が見ても楽しい内容で、たくさんの子供が親に連れられてきていました。
恐らく50人以上はいたと思います。でも2時間の間、奇声を発したり、ぐずったりする子が皆無であった事です。そしてこの2時間の間、席を立つ人も皆無であった事、これも意外でした。
毎日生臭い仕事をやっている私にとってはこうやってミュージカルを見て楽しむというのは非常にいい気分転換になりました。
ニューヨークへ行けばいくらでも見れるミュージカルですが、何もそこまでいかなくてもここコロンバスで見れる、それに立派な劇場もある。

しばらくすると、今度は「ミスサイゴン」、が上演されるそうです。これも是非行ってみたいと思っています。ミュージカル古典の、「南太平洋」でもやってくれれば、もっとハッピーなのですが。

オハイオはとうもろこしとアライグマだけが売り物の市でもなさそうです。。
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