04−05−29 久しぶりのステートパーク
オハイオもやっと初夏の季節になりました。初夏のオハイオは最高です。
目に沁みるような緑、爽やかな気温、日本では経験できない雄大な景色。これをまとめて満喫するにはステートパークに行くのが一番です。

そんな訳で、今日は朝から会社のHさんとカミサンと3人でモヒカンパークに行って見ることにしました。モヒカンパークまでは車で1時間30分、片道150kmと言ったところでしょうか。おにぎりのお弁当、飲み物、お菓子を持って、11時前に出発!
出発前に道順はきっちと調べておくのですが、標識はあちこちで見かけるものの、入り口がよくわかりません。普通ステートパークは立派な入り口があって、そこを入ると地図とかを無料でくれるオフィスがあるのですが、入り口がよくわかりません。やっとオフィスを見つけて、そこに入って地図をもらいます。
オハイオにしては珍しい、丘陵があります
モヒカンパークはデンと構えた入り口はないようで、地図を見ながら中に入っていきます。
森の中を少し走って、少し開けたところに来ると、何とバイクの大軍団。

アメリカではバイクに乗るのは、映画のイージーライダーで代表されるように、アウトローのイメージがあります。
確かに乗っている連中は皮ジャンバー、髭モジャの一見近寄りがたい雰囲気があります。

私は50台以上がたむろしている空き地に車を入れました。車を降りますが、カミサンとHさんは緊張して、顔を強ばらせて車を降りてきません。

バイクは殆どが日本製、その中でも我が社の大型車が半分以上。
バイクの近くにいたゴツイ大男の声をかけてみました。
「やあ、いいバイク乗ってるね。」
「ん?オーイ、NAVY野郎が来たぜ!」

私はNAVYと書いた帽子をかぶっていたので、その大男は近くにいた連中に声をかけました。すると2−3人が集まってきたので、
「イヤ、私はNAVYではない。日本から来て今オハイオのHという会社で働いているのだよ。」
「そうか、じゃこれ見てくれ。いいだろう。」
と盛んに自分のバイクを褒めて、もう一人の革ジャンの男と話し始めました。
両手に花、こんな事は滅多にありません
やがてカミサンとHさんも、恐る恐る車から降りて来て、仲間に入ります。
「バイクに跨ってもイイぜ。カメラ持ってるな。写真を撮ってやろう。」

という訳でバイクに跨って1枚写真を撮ってもらいました。みんなオハイオの連中のようで、この天気の中、パークの中を数台のグループでライディングを楽しんでいる様子でした。

写真のお礼を言って、出発しようと車の方に向かうと、大男が寄ってきて私の耳元でヒソヒソ。
「オマエ、何で2人も連れているのだ?、、、(省略します)、、、、、、エヘヘ。」

ま、とにかくアメリカではバイクはお金のかかる道楽の一つで、日本と違うのはオッサンが主体で、日本のように20歳代が乗っているというのはあまり見たことがありません。
「割と普通の人じゃん。」
でもカミサンとHさんはまだ心の中では、あの異様な雰囲気の連中を怖がっている様子と見受けました。
地図に沿ってパーク内を4−5kmも走ったでしょうか。突然、屋根の掛かった橋が見えました。
そうか、これがこの公園の目玉の一つ、「Covered Bridge」なのか。オハイオの観光案内のパンフレットとかには必ず出てくるものです。大型車2台が交差して通れる、大きな橋

Hさんの話によると似たようなCovered Bridgeは州内のあちこちにあって、Hさんはこれから回ってみると言っていました。

きれいな川の上に掛かっている40mくらいの橋。その橋を歩いて渡って右手を見るとちょっと狭いのですが、ピクニックエリアがあります。
お腹も空いていたので、ここでお弁当を食べることにします。周りでは何組かの家族連れとかがバーベキューをやっています。

空いているテーブルを探し、さっそく車からお弁当を運びます。
小さな川で、何人かの人が魚釣りをしています。私は魚釣りは詳しくありませんが、ルアーという方法でしょうか、短い竿で簡単な道具です。
この日は日射しはかなり強かったのですが、気温が低くちょっと肌寒いくらいの感じ。

さっそくお握りのお弁当を食べます。
隣でバーベキューしていたオハイオ人の家族10mくらい横のグループはソーセージか何かを焼いているらしく、プーンと良い匂いがしてきます。

オハイオではこのようなパークにはテーブルと、バーベキューの設備が必ずあり、いつでも誰でも簡単にバーベキューができます。
網も何も持ってくる必要はありません。

行き掛けにスーパーマーケットで炭と肉と、野菜を買ってくればそれでOKです。
調味料とか皿は家にあるものを車に放り込んでくればいいので、本当に手軽にできます。

そうか、隣は腸詰めか!
こっちは握り飯だい!文句あっか!(別にイキって言う程の事ではありませんが。)

鮭にかつお節、梅干しだってあるぞ。熱いお茶に、タクアン。正に純日本風のピクニック弁当です。私はお握りを確か6。カミサンは4個。という事はHさんは5個。ナゼか私はこのような観察と、計算は早いのです。恥ずかしい。

私は6個のお握りの重量でお腹がずっしりと重くなってしまう程でした。
ステートパークには必らず湖があります。ここモヒカンパークの湖もなかなか大きな湖です。
この湖の端には取水のためか何かの建物があって、それに土地の地肌が出ており、ちょっと景観を損ねていますが、それでも自然を満喫することができます。

3人でこの取水のための建物に繋がっている橋の隅に行き、もっと湖をよく見ようと誘うとナゼかHさんは拒否します。Hさん、高所恐怖症でした。

中学生の頃は、3階建の校舎屋上で、柵を乗り越え、校庭に足をブラブラ出しながら、悪友と昼の弁当を食べていた私には理解できない世界ですが、仕方ありません。

カミさんも12階のマンション住まいを始めた頃、ベランダに出て布団を干す時、最初は顔を引きつらせていましたので、ひょっとしたら女性は高所に弱いのかなー。

パーク内の移動は全部車。

スポット、スポットで車を降りて、ぶらぶらと自然を楽しむ、いつものパターンですが、なかなかいいものです。土産物屋とか、俗っぽい設備は殆どありません。

唯一カ所、このパークにはロッジがあるので、そこに行って見ることにしました。オハイオには74カ所のステートパークがありますが、全部にロッジがある訳ではなく、10カ所以下だったと思います。
清潔なロッジ、ロッジは日本流に言うと、「観光リゾートホテル」、です
ロッジはスパークの北の端にあり、ちょっと道に迷いましたが無事到着。
パークのロッジと言っても、ちょっとしたホテルと同じで、フロントなんかも立派なものです。

雰囲気の良さそうなレストランがあったので、何か食べるかと誘いましたが、2人とも無言。
きっとさっきのお握りが、まだお腹にずっしりと残っているのでしょう。

ロッジの裏手にはプールもあり、この気温にもかかわらず、何人かの人がプールに入っておりました。
ここはオハイオ、水着の美女がうようよは期待はできません。

8月一杯まではこのロッジもオハイオ人でいつも一杯になるのでしょう。大体一部屋100ドルから130ドルくらいで、これは何人宿泊しても同じ料金なので、まあ安いかも知れません。

簡単なお土産をロッジの売店で買って、モヒカンステートパークを後にしました。
往復3時間弱のドライブで行ける、モヒカンステートパーク。
オハイオのステートパークは入場料は全て無料で、往復のガソリン代だけで、お弁当、飲み物、お菓子、その他全て持参。本当に手軽にいつでも行けます。

森と湖の自然を満喫した1日でした。
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