04−04−06 小泉首相の顔色
4月4日から急な日本への出張です。
いろいろな雑用を一気に片付けるために約10日間のスケジュールです。

この1週間以上前からちょっとややこしい問題も出ており、いろいろとやってきたのですが、大体メドがついてきたので後の事はWさんに任せて、私は出張の準備。
と言っても出発は4日(日曜日)早朝のフライトで、殆ど時間がありません。

それでも出張に必要な書類をかき集め、頭にたたき込んで何とかOKになったのが出発前日の夜中の11時。
4日の朝は5時30分に起きて、空港まで車をすっ飛ばしました。
実はこの日は夏時間に切り替えなので、昨日までの時間で言えば4時30分に起床した事になるのです。

あーあ、眠い。外はまだ0℃近くで、雪がちらついています。飛行機が遅れないといいけど、、、
やはり雪の影響でコロンバスからシカゴまでのフライトはメチャクチャになっています。私の乗る前の便のシカゴ行きがまだ出発しておりません。
という事は、私のフライト(08:50出発)はいつになるのか、飛ぶのかどうかさえわかりません。

ゲートカウンターのお姉さんに、
「シカゴで成田行きの国際線に乗り継ぐので、とにかく一番早いシカゴまでのフライトに乗せて下さい。」
とお願いをして、別の便にやっと乗せてもらえました。

同じように、乗り継ぎができないと3人の台湾人も騒いでおりましたが、この人達もセーフ。
このうちの一人が私の席の横になり、シカゴまでの間、いろいろと話をしました。
台北から商談でコロンバスまで来たそうで、これからシカゴまで行き、更にサンフランシスコ経由、台北に帰ると言っていました。

この台湾人のオジさん曰く、
「アメリカ人との交渉で、本当に疲れた。どうして彼等は自分たちの意見を曲げないのだろう。貴方はアメリカ人とうまく仕事ができていますか?」
「うまくできる場合もあるし、そうでない場合もあります。私の経験から言うと、カッカした方が大体負けますね。だから負けそうになったら、相手を興奮させるネタを探して、遠慮なくぶつけるのがコツです。」


本当は大抵の場合、私の方が先にカッカしてしまう事が多いのですが、、、、、。
この台湾人のオジさんの英語、失礼ですがすごくわかりにくかった。(向こうも私の英語、同じように感じているのでしょうけど。)
5日(月曜日)の午後に成田到着。
空港内の郵便局に行こうとエスカレーターに乗ると、制服・私服の警察官だらけ。?????郵便局は空港の建物の2階の隅っこにあります。
郵便局の周りなんか、もう警察官の人垣です。入り口の前には報道関係の人もおります。
「ハハーン、誰かVIPが来ているのだなー。」

警察官をかき分けて郵便局に入り、用事をしていると郵便局の中のオバさんが、「あっ、来た来た。」とちょっと興奮気味。私も誰かナー、と思いつつ外を見ると何と小泉首相です。
私と首相の距離は3−4mくらい。報道陣が、取り囲んでインタビューをしていました。

そのあと都内のホテルに直行して、チェックイン、部屋に入ってテレビを見ると、何とさっきの郵便局の前の小泉首相が写っています。
成田空港に来た目的は、空港のテロ対策の状況視察だったようです。首相を撮影しているカメラの1m横に自分が3時間前に立っており、それが今テレビで放送されているのを見ると、何か不思議な感じがしました。

でも小泉首相って小柄で、思ったより顔色が悪い人でした。毎日の激務のせいでしょうか。
翌日から寝不足と疲労の体で社内をあちこち回って、用事を済ませます。
急な出張の時は、事前の調整が十分にできないので、結構効率が悪い。どうしても4時間くらい空いたり、夜遅くになったり、、、。

どこで嗅ぎつけたのか、火曜日の夜はとうとうKさんに捕まってしまい、他のメンバーと4人で食事。その後Yさんに突かれて2人で2次会。ホテルの部屋に入ったのは夜中の1時半過ぎでした。

この日は何故か、小泉首相の顔色を思い出しながら、ホテルのバスルームの鏡に映った自分の顔色を比較してみました。まだ私の方が色はいい。

一国の首相と自分を比較するなんておかしな話ですが、初めて首相の素顔を見た私にとって、あの顔色の悪さにはちょっと驚きでした。

小泉首相、顔色が悪いようですが、健康に気を付けて日本の舵取りをしっかりお願い致します。
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