04−01−31 オハイオと車の運転
日本から見ると、アメリカはガソリンが安いと言われていますし、実際に単価は2分の1以下です。
例えば最近の価格をみると1ガロン(3.8リッター)が1ドル60セントで、これをリッター・円換算すると1リッター45円です。

やっぱりアメリカはイイナー、と思うかも知れません。本当に日本より安いのでしょうか?
私はそうは思いません。車の使い方が日本とは根本的に違い、それに為替レートによる円換算が実際の物価感覚から、大きく外れているからです。
先ず車の使い方ですが、国土が広いため走行距離がグンと伸びます。
私の場合、自宅から会社までの通勤だけで毎日往復100kmちょっと、それに会社の中の移動も車を使いますから、大体平均すると1日110km−120km。つまり1ヶ月に約2600kmを通勤に係わる運転だけで走ります。

これに土日の買い物、その他の用事等で、300km−500km走りますので、結局は1ヶ月に3000km、1年で36000kmとなります。これは旅行とか、遠出の運転は含みません。日本の普通のサラリーマンが通勤と、日常の用事だけで1年に20000km以上走る人はそんな多くはないので、つまりオハイオで生活していると日本の2倍は黙っていても走る事になります。

次に物価感覚からいきますと、1ドルが110円とか、105円で計算するとオハイオの生活では、日本と物価感覚が違ってくるので、エイヤーで1ドル200円くらいで計算すると、そんなに変な事になりません。
1ドル200円で計算するとガソリンの単価は日本と大体同じになります。

日本と同じ単価のガソリンを使って、日本より2倍以上の距離を、「走らされる」、のです。つまり、アメリカのガソリン代は実質的には日本の2倍である、間違いですか?
先日フリーウエーを車を運転していて、腰を抜かす程びっくりする事がありました。それは何か?
運転をしながら本を読んでいる人を見たのです。

フリーウエーですからどんなに遅くても80km以上で走っています。
読書運転をしていたのは、中年のオバさんで、少しスピードは遅かったものの、やはり80km−90kmくらいで一番右側の車線(日本で言うと左側)を走っていました。

ハンドルの左側に書台のようなものを取り付け、それを読んでハンドルを握っていました。日本のように信号待ちの時に何かをするというのではなく、フリーウエーで運転中ですよ!

ちなみにこれを見たのは、田舎ではなく、一応人口100万人の大都会(?)コロンバスの近郊でした。でもきっとあのオバさん、左目で本を見て、右目は真っ直ぐ前方を見ていたのだと思います。そう信じたいです。
アメリカで運転をしていて、もう一つ日本ではなかな見ることのできないものが、夜間走行で室内灯をつけて走っている車を結構見かける事です。

よく観察すると、地図か何かを見るために、一時的に室内灯をつけている様子ではなさそうで、ただ室内灯を点けて走っているのです。
室内灯を使っているかどうかは、その車を追い越す時に横を向いて見ないと、よくわかりません。後ろからでは自分のヘッドライトの光で、よく見えないからです。

正確に数えた訳ではありませんが、室内灯を点けながら夜間運転をしているのは女性ドライバーが多いような気がします。
オハイオでの車の運転は、最初の頃はいろいろと戸惑いました。

ウインカーを出さない車が圧倒的に多い、かと思えば左(右)にウインカーを出して、平気で右(左)に曲がる車がある、女性ドライバーにスピードを出すのが多い。
120km/hくらいで走っていて後ろにぴったりとくっつく、(別に道が混んでいる訳ではない)、雪と氷の道路をノーマルタイヤで100kmで走る。

信号が青になっても絶対に急発進をしてはいけない、ボロボロの車には近寄ってはいけない、通学にベンツに乗って来る高校生がいる、(3年生、4年生になると車通学が多い)etc。etc.

車の運転には慣れたつもりですが、さてこれから先どんな事に腰を抜かすのか、楽しみです。
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