03−09−13 最近の日本食レストラン事情
今週の火曜日はデトロイトにある、取引先の、「取引先」まで出張。
取引先から地図が送られてきたのでチラと見て、3時間とメドをつけて朝6時半頃に家を出て、途中で同行者のNさんと合流。

ところが目的地は実際はデトロイトのうんと西80km付近で、おまけにその町に入ったらやたら工事中で迂回路だらけ。結局たっぷりと4時間が掛かってしまい、会議に遅れてしまいました。約束の時間は10時だったのです。
みんなを30分以上待たせてしまい、早速会議をスタート。大失敗でした。

この会社はアメリカ人従業員約200人、日本人は7人のこじんまりとした日系企業。通常は取引先の、「取引先」までは顔を出して、会議をやる事は滅多にないのですが、今回はちょっと放っておけない事態になったので、やむを得ず往復800km以上を車でぶっ飛ばしてやってきました。

会議の内容は、私が殆ど経験した事のない領域だったので、Nさんに同行をお願いし、随分と助かりました。
事情を聞けば聞くほど、よくわからない事ばかり。わからない事が一杯ある、という事がわかった会議でした。
アーア、先が思いやられるナー。
この日は一旦閉めて、夕方の5時前にこの会社を出ました。
来るときはスムーズに85mph(130km/h)で走れたI−96もエライ渋滞です。オハイオ州に入った時は、夕方の7時を越しておりました。

「SHINさん、食事をしていきませんか。Fという町に日本レストランがあります。」、Nさんが提案してくれたのでI−75を途中で降りて、その日本レストランへ。
私はFという町に日本レストランがある事は知りませんでした。
F市銀座、つまり中心街
レストランは町のど真ん中にありました。中に入ると奥行きのある、かなり大きい店。
Nさんはアルコールを一滴も飲まない人なので、早速食事を注文。
私はとりあえず2品とビールを1本注文。その後、アラカルトで握り寿司を注文。

1時間ほどで店を出ました。ウーン、値段と中身、非常に複雑な気分でした。私はグルメではありません。が、、、。

Fは小さな町で多分人工は1万人(?)くらいだと思います。
半径100kmに拡げても、日本人は何人くらいいるのでしょうか。日本人相手だけでは、絶対に店は成り立たないハズです。
(事実、この日も鉄板焼きのステーキをアメリカ人が食べていました。)

材料の仕入れも難しいと思います。200km以上離れたデトロイト辺りに出かけるのだと思います。店のシェフも最大限の努力をしているのだと思います。

このような場所で、「日本レストラン」を開くというのは相当に勇気のいる事だし、付近に住む日本人は、日本レストランがあるというだけできっと、ものすごく頼りにしていると思います。
現に、何組かの接待と思われる日本人のビジネスマン風の人達がおりました。

改めて自分がコロンバスという人口100万人の都市に住んでいる身である事を思い知らされました。ここはアメリカです。日本食が食えるだけでもありがたいと思わなくてはいけません。贅沢は敵ダ!!
F市の日本レストランがんばれ!!
コロンバスのJという日本レストラン。最近かなり模様替えをした、非常にきれいな店です。
土曜日の昼食を食べに時々行きます。値段、質とも非常にバランスが取れていると思います。先週の土曜日久しぶりにカミさんと行ってみました。
ウエイトレスは殆どが東洋人ですが、日本人ではない人も結構いる感じ。

さてテーブルの担当の女性は?顔を見ます。ん?こりゃ外国人(日本人ではない)だな、と思った瞬間英語で挨拶、注文を聞いてきます。日本人にしては目が濃いもんな、やっぱ。
で、私も英語で挨拶、注文。

左隣は白人の老夫婦、右隣は言葉と顔つきからラテン系の親子。このウエートレス、この人達とはもちろん英語で話しています。

注文したのは特大のお弁当風のメニュー。私は刺身、天ぷら、でっかいブリの照り焼きの入ったこのメニューがお気に入りです。
ご飯、みそ汁は別に茶碗で食べ放題です。サラダもつきます。

あっ、しまった。外国人のウエートレスはみそ汁とサラダをメインディッシュの前に出してくるのです。

つまりみそ汁は、MISO−SOUPで、「味噌汁」ではなく、洋食のスープの扱いで、これを飲んだ後、ドンと弁当箱が出てくるのです。

日本人はこのような食べ方をしません。普通はこの弁当を食べながら交互にズズー、とミソ汁をすすります。(違いますか?)

ですからミソ汁はメインディッシュ(この場合お弁当)と同時に持ってくるように、はっきりと言わなくてはならないのです。案の定、ミソ汁とサラダだけを先に持ってきました。従って私は今日は味噌汁ではなく、MISO−SOUPとしてスプーンでみそ汁を飲みます。何で日本レストランで洋食のマネゴトをされられるのだ!

サラダを食べ、ミソスープを飲み終わったところでこれを下げて、しばらくしてドンと弁当を持ってきました。「お、うまそうだな。」、私は日本語で唸りました。
「あれ?日本人の方ですか?」、突然そのウエートレス、流ちょうな日本語でしゃべり出しました。
「え?ハイ。」

何だこのウエートレス、日本人じゃないか。えらい目が濃いけど。完璧な日本人の日本語です。
「すみません、おみそ汁、先に出しちゃって。もう一杯持ってきましょうか?」
「イエ、もういいです。」

ミソ汁をもう一杯出されると、おかずとご飯が入らなくなる可能性があるので断りました。

最近の日本レストランもややこしくなってきました。でも私とカミさん、どこの国の人間に見えたのかなー。
7年前の単身赴任時代、私はBUFFET(バッフェ、日本でのバイキング)レストランを大いに利用しました。安い、好きなものが腹一杯食べられる、これが理由です。

7年前からあった、私がよく利用したBUFFETレストランが最近潰れてしまい、同じ場所に新しいレストランが開店したので、今日はそこに行ってみました。
1人前、どれだけ食べても6ドル99セント。(平日は5ドル99セント)飲み物は1ドルで、何杯でもお代わりを持ってきます。

店に入ってびっくり。4人がけのテーブルが50ー60席、200人以上が入れる大きさですが、客は6−7人。
悪い予感がします。

「いらっしゃーい!」、ヒマそうにしていた店員が一斉に私とカミサンを見て、大きな声で言います。

「何でこんなに客が少ないの。今日は休みかと思った。」、と私がレジのオネエサンに聞くと、
「今日はフットボールの試合があるので、みんな家でテレビを見ているのよ。」

そうかなー。

流行らないBUFFETレストラン。日本で言えば、流行らない回転寿司みたいなもの。
でも私は山盛り4皿を食べまくりました。ところが家に帰ってからお腹の調子がおかしい。カミサン曰く、
「あそこのローストチキン、ちょっと味がおかしかった。」

おいおい、そんな事、食べている時に言えよ。でも幸い夕方には直りました。

お腹の調子が悪くなったのは食べ過ぎなのか、それとも料理が傷んでいたせいなのか、よくわかりません。多分カミサンのは冗談で、食べ過ぎのせいだと思います。
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