03−06−10 住宅銀行ローンの組み直し
アメリカは今何十年ぶりかの低金利です。確か公定歩合は2%前後だったと思います。という事は住宅のローンの金利も史上最低というくらいに下がってきております。

私も今の家を買う時は相当額の銀行ローンを組み、毎月せっせと支払っています。同じ支払額であれば、ローンを組み替えた方がいいのはわかっていたのですが、面倒な感じでしたのでやっておりませんでした。ちなみに私のローンの金利は8%、現在の金利は約4%です。

休憩の時に、会社のDさんにそれとはなしに銀行ローンの金利の話をしたら、「それは組み直しをした方がいい。私も組み直しを考えているところです。」
という返事が返ってきました。

毎月のローン返済は、金利だけを支払っているみたいな状態だったので、組み替えをやってみる事にしました。
今から20年前に日本の家を買う時も銀行からお金を借りてローンを組みました。
どのような手続きだったかは詳しくは覚えておりませんが、印鑑証明、住民票、戸籍抄本、その他いろいろな書類を準備して結構面倒な手続きをしたのを覚えております。

さっそく銀行に電話をして組み替えをしたい旨を言うと、
「ローンNOを教えて下さい。」、という返事。ローンには固有のNOがあり、これで銀行は管理をしているのです。
それを言うと、「何年で組み替えをしたいのですか。XX年の場合は4.25%、XX年の場合は4.05%、、、」、という具合に金利を教えてくれましたので、私は希望の年数を言いました。

「では月次の支払いと、手数料、その他の計算書をFAXで送ります。」という返事。
5分後に計算書が送られてきました。
これには手続きに必要な書類も書かれており、会社の給与証明を出せ、とありました。

計算書は保険料、これは私がもし支払い能力がなくなった時の保険、固定資産税、手数料、全てが含まれており、これをXX年のローンで支払った場合の返済額が書かれておりました。
アメリカでは毎年の固定資産税も月次のローン返済額の中に組み込まれており、わざわざ別に支払う必要はないのです。

3日後に正式な計算書が送られてきたので、それに必要な項目を記入、サインをして会社で発行してもらった給与証明とともに同封されていた返信用封筒に入れて郵送。

これで申し込みはおしまいなのです。
以上の申し込みをしてから2週間後の今日、銀行に行きました。
エライ立派な建物です。受付で、誰々に会いたいと言うと、これまた立派な会議室に案内されました。担当の女性の行員が入ってきて、「あれ、奥さんは?」、と言います。

最後の書類へのサインは「クロージング」と言い、この時は配偶者のサインも必要なのです。
「すみません。呼んできます。」
そう言えば、電話で話したとき、クロージングの時は何とかかんとか言ってたなー。この辺は、やはり言葉の障害です。

という事で家に戻って、カミさんを連れて再度会議室へ。
今度は先ほどの女性ではなく、中年の男性の行員です。握手をすると運転免許証を見せてくれと言います。行員は別の部屋に行き、運転免許証のコピーをとってきました。いよいよ書類へのサインを開始します。

とにかく膨大な書類です。書類の意味をいちいち説明してくれますが、よくわかりません。とにかく言われるがままにサインをひたすら続けます。
銀行側のその男性も書類にサインをどんどん入れていきます。全く同じ書類が2つ作成されており、それぞれにサインを入れていきます。

やっと「サイン作業」が終わりました。この間、約20分。

「じゃ、こちらの方を持って帰って下さい。少し端数が出たのですが、このお金はどうしますか。来月からの返済に使いますか?それとも小切手でお宅に送りますか?」

私は小切手で家に送ってもらう事にしました。
日本で銀行ローンを組み替えると、どのような手続きと書類が必要なのかよくは知りません。
私がアメリカでやったのは以上のような手続きで、電話を2回、書類の郵送1回、銀行のオフィスに1回行っただけでした。(カミさんを連れて行くのを忘れたので、家とオフィスを余計に一往復してしまいましたケド。20分のロス。))

準備した書類は会社の給与証明だけ。強いて言えば、さらに運転免許証のコピーくらいでしょうか。(これは準備した書類とは言えないと思います。行員に渡したら彼がその場でコピーを取りましたから。))
なーんだ、こんなに簡単なのか。もっと早くやっておけばよかった。

7年前に家を買った時のローンは、不動産屋が全部お膳立てをしてくれ、私は書類にサインをしただけでした。今回の書類へのサインは最初の時と全く同じでした。
ローンの組み替え手数料は約2000ドル(24万円)、これも高いのか安いのか、よくわかりません。

とにかくアメリカって何でもシンプルなのですね。
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