03−05−24 オハイオでのお買い物
久しぶりにカミさんと近所のモールに買い物に行きました。特にこれと言って買うものはなかったのですが、ふと入ったあるお店。
ここはいろいろな物が格安で売られており、どういうルートで仕入れているのかよくわかりません。多分、どこか倒産した店とかから安く仕入れて来ているようで、何でも売っています。

ぶらっと店内を見て回っているうちに旅行用スーツケースのコーナーにきました。いろいろと置いてあり、全てかなり安い、というか普通の店では考えられないような値段。
私は以前から機内持ち込みができるギリギリのサイズのスーツケースが欲しくて探しておりました。80cmX45cmX25cmくらいの最適の、結構いいものを見つけました。
一流ブランド品ではありませんが、造りも非常にいい。さて幾らかな?あれ?値札が付いておりません。ウーン。

とにかくレジに持って行くことにします。レジには白人と黒人のオネエさん2人が客をさばいております。
「これ、値札が付いていないのだけど、幾ら?」
黒人のオネエさんに聞いてみました。
黒人のオネエさんはさっそく、品名からコンピューターで値段を調べます。あれこれやってみますがコンピューターからは値段が出てきません。
「ひょっとして、これタダ?」
私は冗談を言ってみました。
結構しっかりした中型のスーツケースです
その黒人のオネエさん、先輩格らしい白人のオネエさんに相談。なにやらゴチャゴチャやっていました。
すると黒人のオネエさん、そのスーツケースを引っ張って売り場のところにカミさんを連れて行きました。

しばらくするとオネエさんとカミさんはニコニコして戻ってきて、レジをチーン。な、な、な、何と15ドル!!!!

いくら何でも15ドル(1700ー1800円)は安すぎる。
この黒人のオネエさん、私にニコニコしながら、
「いい買い物したわね。」
という事を言ってくれました。

カミさんとオネエさんの間で何があったのか?

後で話を聞くとこのオネエさん、売り場に行って似たような品物から値段を決めるように言われたようなのです。そこで似たような品物を探して値段を調べ、カミさんに、「これでいいか?」と聞いたそうです。

カミさんはすかさず、隣にあったゼンゼン似ていない品物を取り上げ、その値札を見せて、「これなら買う。」と言ったそうです。その値段が15ドル。
黒人のオネエさんの返事は、ちょっと考えた挙げ句、「OK。」
商談成立という訳です。

言う方も言う方ですが、OKをする方もする方。でもこんなのって、有りなのですかねー。私はこの店がスキになりそうです。

アメリカは交渉の国です。いえ、ダメモトで何でも言ってみる価値のある国です。
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