03−05−09 湖の畔の別荘にて
私はオハイオに来て丸7年。6月で8年目に突入です。あっという間の7年でした。
そこで問題になるのがビザの取得です。現在持っているビザは7年までで、もうこれ以上の延長はできないのです。

大分前に会社の法務部門から、滞在を延長するのなら新しいビザを取得しなくてはならないので、その手続きを開始したいという連絡がありました。誰も帰れとも、帰るなとも言ってこないので、手続きを開始してもらいました。

法務の担当のオバサンが言うには2つの方法があり、一つはアメリカで手続きをして政府から許可をもらい、その後日本のアメリカ大使館に行ってスタンプをもらう方法。これは許可が出るまでに最大100日かかり、それまでは出国はできないとのこと。

もう一つの方法は、こちらで書類を作るので、それを持って日本に行き、日本のアメリカ大使館で全ての手続きをする方法。これには4−6週間かかるとのこと。

いずれにせよ随分日数がかかります。
5月19日で今のビザ(Lビザ)が切れると不法滞在になってしまうので、一旦こちらで申請(Eビザ)をしてもらって、まず不法滞在ではない状態にしておいてもらいました。法務からは許可が出るのは7月ー8月になると言ってきました。

ちょっと待てよ?ありゃ、7月で日本の運転免許、それにアメリカの運転免許の両方が切れてしまうのを思い出しました。ウーン、これじゃマズイ。
という訳で、7月の中旬までに確実にビザを取得、そしてアメリカに戻れる方法としては6月になったら一旦アメリカを出国して、全ての手続きを日本でやるのが一番確実であるという事になり、これにする事にしました。

本当は再来週から2週間ほど日本に行く用事があったのですが、これもキャンセル。カナダ出張もキャンセル。代わりの人に行ってもらう事にしました。私は仕事の特徴として、計画以外の出張があるので、非常に困っています。
きょうは私の職場のアシスタントマネージャー(日本流に言うと課長補佐?)以上の12人が会社の外で集まって会議をやる日。
普段はちょっとしたリゾートのホテルの会議室とかを使うのですが、きょうはTさんというアシスタントマネージャーのセカンドハウスでやるとの事。個人のセカンドハウスかー。まあいいか。

Tさんのセカンドハウスはインデアンレイクという湖の畔にあるのは知っておりましたが、その行き方の案内がメールで送られてきました。以下その写し。
外はこじんまりとしていますが、中は結構大きくて快適です
Direction to TM cottage at Indian Lake.

1. Go north on State Route 33 toward Bellefontain.
2. Stay on State Route 33 and pass the three Bellefontain exits.
3. You will drive by the "Rest area" and continue for 1 mile.
4. As State Route 33 reduces toward two lane, you will see an exit marked Route 117 and 366 Huntsville/Lima. Take this exit right.
5. You will be in the village of Huntsville.
6. Stay on State Route 117 North for 6.5 miles.
7. Turn left at State Route 235, travel for 2.9 miles toward the State Park.
8. At 2.9 miles, you will see a small bridge over a stream. Also notice the big "Eagles and Moose" signs.
9. Turn left on Ash street.
10.Stay on Ash street and you will see the Moose straight ahead and the "Eagles" on the left.
11.Veer to the left and this street becomes Collingwood.
12.Stay on Collingwood until it "T-bones" into Oakwood street.
13.My address is 14XXX Oakwood, it is the small yellow cottage.
My cottage number is 937-XXX-XXXX and cell number 937-XXX-XXXX


いつものように全て文字での道案内で、いわゆる地図は一切添付されておりません。これを見てパッとイメージが浮かんで、ああ行って、こう行って、ウンウン成る程とわかるようになればオハイオ生活もマズマズ慣れたと言えるかも知れません。(この案内は非常に親切な部類です。)

ちなみに私はこの案内で、一発で道に迷うことなく彼の家にたどり着きました。
私の家からは100kmちょっとのところでした。
彼の家に着いたのは午前8時15分。15分遅れでしたが、みんな待っていてくれました。
部屋は大きなソファーが2つとテーブルが一つ。人数分の椅子も準備されております。早速会議の開始。会社から持ってきた、PCプロジェクターとスクリーンに資料を写しながらの会議です。
ベランダから見たTさんのボートと湖
適当にコーヒーとかドーナッツをかじりながらの会議はいつものとおり。Tさんのセカンドハウスは広くはないのですが、12人の大男、大女が入っても狭いという雰囲気はありません。
休憩時には庭から湖の畔まで出てリフレッシュ。周りを見るとみんなボートを持っております。

Tさんんも非常に新しいボートをデリックに吊ってあります。
「SHIN、このエンジンは60マイルは出せます。出会議が終わったらこれを走らせてもいいですよ。」

会議は今年のビジネスプラン(事業計画)の詳細の煮詰めで、結構白熱します。JさんとBさんは結構意見が対立。

もみんな真剣です。私の役割は私の観点で質問をして修正を加えたり、大きく方向が間違っている場合はこれを変えたりという事で、一時も気を緩める事はできません。

でもこの日も2回、みんなを白けさせる発言をしてしまい、大いに反省。理由は一つ、やはり言葉の壁です。
それにアメリカ人の会議というのは、ポンポン話題が飛んでいるように見える事が多く、他人の意見を無視して自分の言いたい事だけを言う、みたいなところがあって本当に苦労します。
頭の中が混乱しているときに、「ところでSHIN、あなたの意見は?」、なんてやられると本当に困ってしまいます。
本格的なログハウスの別荘
昼食は宅配のビザ。
湖の畔で食べるピザはまあまあの味。普段とはやはり違います。
午後も引き続き会議。雰囲気を変えたところでの会議は、議題とは関係なくやはり気分がリフレッシュできているっせいか、普段とは違った感じで議論をする事ができました。

Tさんはこの別荘を6年前に買ったそうで、建物は小さいのですが大体300坪くらいの敷地込みで7万ドル(600万円くらい)だったそうです。(すぐに値段を聞いてしまう自分が恥ずかしい!)

隣にはものすごい大きな別荘が建築中でしたが、ついでにこれの値段も聞いちゃいました。これは20万ドル(2300万円!)くらいとこと。
「ヘー!」

4時前に全ての会議は終わり、Tさんが、「SHIN、さあ、ボートを出そう。」、と言ってきました。
その瞬間、またしてもアリャー。そうだ、4時からは会社で別の会議があるのを思い出してしまいました。エイ!欠席してやろうか、一瞬思いましたがやはり会社に戻る事にしました。

理由を言うと、Bさんが
「SHIN、ボートに乗るのがそんなに怖いのかい?」
とからかってきましたけど。

結局は6月か、7月の天気の良い日に、今度はじっくりと魚釣りを兼ねてTさんのボートに乗せてもらう約束をして、私はイヤイヤ会社に向かいました。

アーアー、金曜日の夕方4時から会議なんて。しかも日本人だけで、、、。
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