03−04−27 丘の上の州立公園
今日はAthens(アッセンズと発音します)という州の南の方にある小さな町に用事があり、朝7時少しに家を出発。
日曜の朝というのは日本と同じで、道路は非常に空いております。いえ、空いているというよりも殆ど車が走っておりませんので、非常に快適です。

ついアクセルを踏み込んでしまいがちになり、「おっと。」、という感じ。

そうです。9月の末までは私はスピード違反で捕まってはイケナイ身なのです。
(もちろん9月以降も、いつだってスピード違反はやってはいけない事は心得ていますよ。)

US33という道路をひたすら南下。1時間半ほどでアッセンズに到着、用を済ませて10時頃町を出て再びコロンバスに向けて出発です。

アッセンズとコロンバスの中間くらいのところにオハイオでは割と有名なHocking Hills(ホッキングヒルズ)という州立公園があり、前から行ってみようとずっと思っておりました。

2−3週間前にも行ってみようと計画はしたのですが、まだちょっと時期的に早かったのと、他にも理由があり断念したのですが、今日は時間も十分にあるし、ちょっと寄り道をしてみました。
どこの州立公園も同じなのですが、敷地はバカみたいに広く、キャンプ場があり、そして適当にハイキングができるようにコースが幾つも作られております。もちろんこれらのいろいろなスポット間を移動するのは、車で行いますがグルグル回るだけで、結構な時間を必要とします。

US33から脇道に入り20分程走ると、なにやら大きな駐車場があります。公園内の地図は持っていませんが、大体このあたりが一番のスポットのようです。
駐車場からはアメリカ人の家族連れとかが何人か歩いて行きますので、その方向に歩いて行くことにします。

ちょっとした丸太小屋風の建物の横に、これもどの州立公園と同じく、地図が張ってありますのでこれをチェック。丁度手頃なハイキングコースが幾つもありますので、適当に歩いてみる事にしました。

上りあり、下りありのコースで小さな川が流れており、きれいな所です。川は珍しく、非常に澄んでいてきれいな水です。でもどんなに目を凝らしても魚の姿は見えませんでした。どうして?

しばらく行くと巨大な断層があり、その断層の中をくぐって行くようになっています。これにはOld Man's Caveという名前が付けられておりました。

このような断層がある州立公園は他にも行ったことがありますが全て"xxxx cave"と名付けられています。
"cave"というのは「洞穴」、つまり穴状のトンネルとばっかり思っておりましたら、このような大地の横の割れ目状のものも英語では"cave"になるようです。ややこしいなー、もう。

写真では大きさがよくわからないので、丁度人がおりましたので楕円で人の部分を囲んでみました。見えるかな?
非常に大きな"cave"です。
あちこちに崖が一杯あり、ここから落ちると10m以上も下に真っ逆さまに転落間違いなしですが、特に柵等はしてありません。

そう言えば入り口には、「ここは危険な場所とか上から何かが落ちてくる事があるので自己責任にて行動をすること。」、と書いてありました。
確かに自己責任で行動、そのとおりです。日本だったら絶対にこのような場所にはがっちりと柵が設けられる事、間違いなしです。

お弁当を食べて、ついでに一杯やって、ふらつく足でこんな場所に来たら、死人が毎日出てしまいます。

でも心配いりません。アメリカでは公園等の公共の場所では飲酒は厳禁なのです。バーベキューができる設備は整っておりますが、みんなコーラか何かのソフトドリンクの缶を口に当てています。(中身は何が入っているのか知りませんケド。)

でも日本の上野公園とか、あちこちで今の季節に行われている花見の風景をアメリカ人が見たとしたら、何と言うか。急性アルコール中毒患者が出るのは当たり前の酒盛り、カラオケ、そしてケンカまで、何でもありまっせ。

アメリカの春の州立公園は、自然の中に人が静かに入り込んで、自然を楽しむ事のできる素晴らしいところなのです。
私はオハイオの州立公園が大好きです。
しばらく行くと何やらカメラを持ったアメリカ人が何人もおります。
オハイオで三脚と高級一眼レフカメラを持ったアメリカ人を複数同時に見るなんて確率で言えば、日本でで携帯電話を持っていない高校生と出会うよりもっと低い、いえ私は初めてでした。(スミマセン、訳のわからない比較です。)

後をついていくと何と小さな滝があり、これの写真撮影をやるために来ているアメリカ人達です。
それにしてもこの滝は随分小さい、イエ、どちらかというと貧相。

カメラを構えているアメリカ人が少なくとも、5−6人はおります。殆どが3脚付き、NIKONとかのいいカメラで撮影しておりました。

本当は今日は私も、一眼レフのカメラを持ってくる予定でしたが、いつものように安物のデジカメ一個。

しばらく滝を眺めておりましたが、私もこの手持ちのデジカメで2−3ショット撮影してみました。
(出来映えは右、右下の写真のとおりです。やはりパッとしません。)

よくよく思い出してみれば、確かにオハイオに来て、いわゆる「清水」の川と池、そしてきれいな滝を、ここの公園で初めて見たと思います。
ここは"Hocking Hills"という名前のとおり、丘、オハイオでは山と言ってもいいような場所なので、このような「清水」を見る事ができるのだと思います。

オハイオの州立公園内の川とか池だけではなく、私の家から2マイルも離れていないところに大きな川があるのですが、どれもこれもナゼか泥が混じったような色をしております。

時期によっては緑色のドロンとした流れで、どんなに暑くても、飛び込んで泳ぎたいという気にはなれません。

この公園には少し歩いただけでも3カ所ほど滝があり、また他の公園では見ることのできない(少なくとも私が行った中では)、川のせせらぎをいくつも見ることができました。

Hocking Hills 州立公園。
ここは洞穴だけではなく、日本人が触れてほっとする、「流れる水」をテーマにした公園でもある事に気が付きました。

よし、もう一度、今度は緑がもっと茂った真夏に来よう!そう思いながら、約3時間のハイキングを終えてコロンバスに向かいました。
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