03−04−14 オハイオにも春がきました
私の会社の工場は大きく3箇所に分散しており、一番遠いところは私の事務所から80km程離れている、アンナというところにあります。ここには3000名くらいの従業員がおり、私と同じような仕事をやっている駐在員も1名おります。
名前はNさん、確か私より一回り若い40才。私と違って非常にマジメな方です。

Nさんも毎日夜遅く、そして休日も関係なくよく仕事をします。
そのNさんから、「もうガマンできません。爆発寸前です。何とかして下さい。もう荷物まとめて帰る!!頭にきた。バカヤロー。」、という電話とメール。

まあ、彼の話は半分冗談、しかし半分本当。いろいろとあるのは知っています。
でも彼の部門は私の担当ではなく、直接に解決をする事はできません。しばらくすると、「コロンバスで鬱憤晴らしの会をしませんか。」、というメールが入ってきました。

そうだよなー、こんなオハイオの田舎、しかもアンナというところは「クソ」と「ド」が10個くらいつく田舎。元気一杯のNさんも駐在3年で、少し疲れてきたのかなー、と思いつつ、「鬱憤晴らしの会」は賛成の返事を出しました。
Nさん以外に、子会社のSさん、Rさん、それに私のところのWさんの5人で一杯やる事にしました。(後で、通訳のH女史にもご参加をお願いして、殺風景さを何とか取り払って頂く事にしました。)

アンナからコロンバスまでは車をすっ飛ばして1時間半(150km以上)もかかります。
でも待てよ?Nさんは実はお酒は一滴も飲まない人なのです。ですから車でコロンバスまで来るのは問題ないのですが、さて、お酒を一滴も飲まないNさんが何で、「鬱憤晴らしの会」をしようと言い出したのだろう?

そうか、わかった!これは実はNさん自身の「鬱憤晴らしの会」を兼ねてはいるものの、他の人たちの慰労をするために計画してくれているのです。さすが気配りのNさん。
ここ1年くらい、特に私たちの仕事の密度は極限まで上がっており、みんなストレスが溜まっているのです。

会を催したところで、コロンバスの日本レストランで気勢を上げるだけで、日本のように白粉(おしろい)の匂いのする2次会、3次会をする場所はありません,
ここはオハイオ、文句を言ってはいけません。(文句を言っているのは私かな?)
4月になっても寒い日が続いていたオハイオ。
この前の土日は雪がちらついており、マイナス4度まで下がりました。でも先週の後半から日中は14−5度まで上がり、この土日は天気も快晴。

こうなると私はどこかに行きたくてたまらなくなってしまうのですが、ここ2ヶ月間、超多忙な状態になっており、土日もゆっくりとできない状態なのです。

もちろん平日も帰宅は10時、11時は当たり前。このような状態がずっと続くと、さすがに週の後半はバテ気味になってきます。

ところがこの土日は何とか休めそう、天気も良さそうだし、州の南の方のステートパークにでも行って、気分転換のハイキングを計画しておりました。
ところが急な用件が入って、土曜日もダメ、日曜日の今日もダメ、結局行く事ができませんでした。

でも今日は会社に行くのに、うんと寄り道をして(実は200kmも!)、冬景色から春に変わるオハイオを車の中からでしたが十分に満喫をする事ができました。

毎年思うのですが、オハイオは春らしい春がないのです。冬からあっと言う間に初夏という感じなのです。日本の4月、5月の雰囲気と言うのが感じられないのです。冬の寒空からから、ジワーッと変化して夏になる感じがないのです。理由はよくわかりません。
先週まで、ジャンパー着込んで寒い寒いと言っていたのが、今日なんか近所のアメリカ人は半袖で芝刈りをしておりました。

ドライブの途中でちょっと車を停めて、木に若葉が出ている風景を写真に撮ってみました。
さあ、今からオハイオで最高の季節の始まりです。
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