03−02−16 今年は雪が多いです
アメリカ人は金曜日は、朝早く出勤して仕事を早く終えて早く帰宅するというパターンが大半です。
彼らは何か本当に特別の事がない限り、残業はしません。毎日見ていると本当に羨ましい。我々駐在員は4時で帰るなんて事は1−2年に1回くらい。(本当です。)早い時で夜の8時くらい、遅いときは10時、11時というのがザラです。

丁度4時頃、Iさんから電話が掛かってきて、本日までに仕上げておく資料の件で、問い合わせ。
「それはアメリカ人のCさんの担当。Iさんの方にメールで送ってあるハズ。」
「イエ、何もきておりません。」
「もう一度、よく探して下さい。」

20分くらいしてからまた電話があります。
「やはりどこを探してもありません。」

既に4時を過ぎておりアメリカ人はもう誰もおりません。仕方なく、アメリカ人マネージャーのJさんの家へ電話。
「例の件ですが、Cさんには指示を出してありますよね。でも何も出ていないという事だそうですが、、、。」
私は事情を説明します。

既に自宅に帰っているCさん、Jさんと電話であれこれやりとりした結果、判った事は、「それは他の部門の担当だと思っていたので、やってない。」との事。
実はこの資料をもとに、日曜日に会議をやる予定だったのです。
さて困った。作成する資料の中身は、運の悪い事に私もよく知らない内容が幾つもあります。
そこで土曜日にこの件に関して一番詳しいアメリカ人のRさんとBさんに出勤してもらい、急遽資料の作成をお願いする事にしました。
「SHIN、今夜から土曜日の午前中にかけて、また大雪が降ります。会社に行くのは午後がいいと思います。」
Jさんがこのように言います。

そうです。この冬は雪の当たり年で、オハイオは年間の平均降雪量40インチ(約1m)に対し、既に1週間前でこれを軽く越えているという状況なのです。
仕方なくJさんの意見に従い、土曜日は午後1時からの休日出勤とし、同じく日本人駐在員のWさんにも出勤してもらいました。

アメリカ人のJさん、Rさん、Bさんと会議室に入ったのが午後1時30分。4つの案件に対して、夜の9時で出来上がったのが3つ。あと1つは何とかなるだろうという見通しだったのですが、検討を始めると、この顔ぶれでは、「何ともならない。」という事がわかり、ギブアップ。

そこで再度Jさん宅に電話をして、残ってしまった、「何ともならない。」項目の担当者であるJHさんに日曜日に出勤するように指示を出してもらう事にしました。
日曜日の会議に使う資料なのに、日曜日に作る?

会議は朝8時からスタートなので、この出来上がっていない項目の資料は日本人のWさんと、アメリカ人のJHさんに午前中に作ってもらい、審議は午後に回すという、かなりキワドイ綱渡りをやるしかなくなったのです。
会社から自宅までの距離は30マイル(50km)。この週に降った雪は恐らく、8−10インチ(20cm−26cm)。でもさすがオハイオ、主要な道路は除雪と岩塩の散布が行われており、普段と同じスピードの65MPH(110km/h)で走れます。
ところがこの日の帰りの夜10時頃、US33(フリーウエーの名前)からI−270に入るジャンクションのところで危うく、事故を起こすところでした。

というのは急カーブになっているジャンクションの所だけが、除雪と岩塩の散布が十分でなく、道路の一部がカチカチに凍てついており、車がスリップ!いつものとおり30MPH(50km/h)で急カーブを曲がった私は道路の外にすっ飛んでいきそうになってしまいました。

日中でも気温はマイナス5度以下。夜のこの時間だとマイナス10度に近いかも。除雪と岩塩の散布がしてあるというものの、道路の一部には雪が残っており、これが完全に氷になっているのです。
アブナイ、アブナイ。
雪かきをした雪が山のようになっています
日曜の朝、起きてみるとまた雪がちらついています。更に新しく6−8インチ(15−20cm)の降雪があるという天気予報です。参ったなー。

除雪と岩塩散布は目一杯行われてはいるのですが、雪が降っている最中は効果が少なく、いくらやっても道路はアイスバーンのようになり非常に危険な状態になります。

家を出ようと準備をしていると、Iさんから電話。
「会社の方は相当に雪が降っているので、アメリカ人から本日の会議はキャンセルの要求がありました。代わりに日本人だけで打ち合わせをやりたい。場所は私の家で。」

資料は全部会社、しかも日本人だけ集まっても仕方ありませんし、既に私の住んでいるコロンバスもかなり降り始めております。
帰りがどうなるのかも心配な状況です。
という事で、私は日本人だけのIさん宅での打ち合わせは辞退させて頂きました。

他の日本人は集まったのかな?
私は雪とは殆ど縁のない地方で生活してきました。ですから雪というものにはあまり馴染みがありませんでした。
大雪の中での車の運転はオハイオに来て初めて経験をしました。
ガレージの目のゆきかき
雪かきなんて自分とは関係ないと思っておりましたが、これもオハイオで初体験をしました。
雪かきは特にガレージの前だけはやっておかないと車を出す事ができません。

雪がサラサラしているせいでしょうか、屋根には雪はそんなに積もりません。

よく使われる言葉に「春を待ちこがれる。」、というのがありますが、オハイオに来て何となくその気持ちがわかるようになりました。

気温の低さは、ガレージから車に乗ってしまうので、普段はあまり感じる事はありません。
でも買い物に行ったり、会社に行ったとき、駐車場から建物の中に入るまでに猛烈に体感をします。

暖房費用からも、気温も今年は昨年に比べて低いのがわかりました。昨年の1月は1ヶ月130ドルくらい、今年は180ドルにもなったそうです。(風呂、台所、洗面所で使うお湯も含めて。)


尚、正確に言いますと雪かきは、殆どカミさんがやってくれます。ちなみに私の前の家の日本人のSさん宅も、奥様と娘さんがいつもやっております。
今のところ私の方から積極的に、「やります。」という発言はしておりません。

雪はまだどんどん降っております。
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