02−09−28 次々と壊れます:家の修理
オハイオに来て7年目。今住んでいる家は1年の単身赴任が終わる頃の97年の5月、ある不動産屋から購入をしました。当時借家も考えたのですが、娘の学校区を考えると手ごろな物件がなく、エーイ!買ってしまえ!という事で紹介された今の家を15分で決めて買ってしまいました。

日本では、新築の家も10年もすれば家自体の価値がゼロになる、というのが普通ですが、アメリカでは値段が下がるという事は殆どなく、逆にほんの少しずつですが値上がりをするというのが常識です。
私の場合も、何年オハイオに住むのかわからないのですが、値下がりをしないという事を前提に家を買ったのです。
家の購入の手続きは弁護士まで入れて、山ほどの契約書にサインをして、非常に面倒な手続きが必要でした。

家を買うに当たっての、オハイオの不動産事情なんて全く知識なし。全部不動産屋任せで、仮契約の手続きの時には日本への出張があり、FAXで日本に書類を送ってもらってサインをして送り返すという慌しさ。
洗濯機、乾燥機、冷蔵庫他の電気製品の運び入れもこの出張中に行われ、これは他の駐在員にお願いをして行いました。

今思えば随分無謀な事をやったものだと我ながらつくづく思います。
家というものは年数が経つと、当然あちこちの手入れが必要になります。
私の家は1994年に新築、9年目に突入というものですが、3年前に先ず暖房装置が故障しました。故障したのは11月で、まだ真冬になっていない時期でしたが、業者に電話をして緊急修理を頼みました。
暖房装置の故障が真冬に起きると、温度によっては家にいる事ができず、ホテルに退避する必要もあると聞いております。

2年ほど前から家本体の外装と、バックヤードのフェンスのペンキの傷みが気になり始め、今年の夏になってようやく業者に頼んで塗り替えてもらいました。

但し、業者に頼んだのは家だけで、フェンスは自分で塗り替えようとしましたが、あまりの重労働に、3割ほどがまだ残っております。

これもやはり2年程前から地下室に行くと、ナゼか湿気を感じるようになり、「????」、と思っておりました。会社で地下室の湿度の事を聞くと、他の部屋と同じで、普通はカラカラの乾燥状態との事。

おかしいなー、と思いつつそのまま過ごしておりましたが、8月の上旬、カミさんから会社に電話がかかってきました。
「ファミリールームの床下が水浸しで、木が腐って大穴が空きそう!!」
その日はかなりの雨が降っていたのです。

家に帰ってから、ファミリールームのじゅうたんを少しだけ剥がしてみると、相当前からかなりの雨が窓枠から進入、床の木が腐りかけております。

私はピンと頭にくるものがあり、地下室に行って、窓枠の真下に行ってみました。何年前から起きていたのかわかりませんが、床の木が変色して、周りはバケツの水を何杯もまいたような状態。

地下室の湿気は実はこの雨漏れが原因だったのです。会社のアメリカ人に見てもらったところ、雨漏れの原因はファミリールームの窓枠が原因との事。
この窓枠は家の中で一番大きな窓枠で、自分で修理はできそうにもありません。

結局は窓枠をそっくり入れ替え、シーリングをやり直してもらう事にしました。
2人が朝の8時から夕方の6時まで作業をしましたが、これでは完了せず、2日後に更に半日を費やしてやっと完成。

雨漏れは完全に止まり、地下室はやっと乾燥状態になりました。
私の家の地下室は50畳近くらいの大きさで、洗濯場と物置に使っており、雨漏れのあった付近にはかなりの荷物が置いてありましたが、水の被害がなかったのが幸いでした。

この家を買う時に、前の住人が住んでいる状態で地下室を見せてもらった時は、物置きと、ビリヤード場に使っておりました。
これもかなり以前からの不具合で、風呂場の浴槽の蛇口の閉まりが悪く、蛇口を一杯に締めても水がポタポタ。
9月になってからはポタポタではなく、あっと言う間に洗面器一杯の水が溜まる程のひどい状態になってしまいました。

自分で修理できないか、散々やってみましたがどうもパッキンの問題ではなく、配管を含めた蛇口全体の問題のようで、素人の手には負えないと判断、業者に頼む事にしました。
業者は連絡をしたら直ぐに来てくれ、早速修理。

修理方法は何と、風呂場の裏の納戸の壁をぶち壊して修理をしていきました。
交換したのはお湯と水のミックス状態をコントロールする丸い蛇口と、湯加減されたお湯が出る部分、これはシャワーの切替え装置も付いています。

壁の高い部分にあるシャワーの出口は全く痛んでいないので、交換をしないでOKという事でした。

下の娘がいた時に使っていた、もう一つの方の風呂場の蛇口はまだ大丈夫ですが、これが壊れたらどうするのだろう。
もし同じように壁をぶち壊す必要がある場合は、こちらの方は納戸ではなく普通の部屋ですから、後始末が大変!
今から悩んでも仕方ないから、考えるの止めております。

でもカミさん、大男のアメリカ人の職人相手に片言の英語でよくやるよなー。感心しております。ちなみに作業の時も横にぺったりくっついて監視しているそうです。
更に続きます。
これも9月の中旬。今まで使えていたコンセントの一部が急に使えなくなってしまいました。電気が来なくなったのです。全部ではありません。一部なのです。

調べると、コンセントの一部だけではなく、外灯の一部も点かなくなっております。
1階のトイレのコンセント、地下室の一部のコンセント、ガレージのコンセント、これの電気がぱったりと来なくなりました。更に調べると、玄関の外灯、バックヤードの外灯、これが点灯しなくなっております。

早速地下室ににあるサーキットブレーカーをチェックしたところ、どのサーキットブレーカーも正常です。さて?
サーキットブレーカーを通らない配線があるのかな?そんな事はないハズ。でも急にナゼ、こうやって一部のコンセントとか、外灯だけに電気が来ていないのだろう?

1階の電気の配線は、地下室の天井を這っており、ますが、それ以外は目で見る事ができません。どこか配線が切れてしまったのか?とにかくサーキットブレーカーは正常なのだから、どうして?ナゼいままで良かったのに急に?

今のところ、限られたコンセントだけの不具合なので、日常生活には支障がないため、まだ業者を呼ぶに至ってはおりません。

でも今度はどこが故障するのだろう?
エアコンの音も最近うるさくなってきたし。でもエアコンは来年の夏まで使わないから当面はOK。
給湯装置の寿命は10年とか誰か言っておりました。私の家もそろそろ10年。この修理は高そうだナー。
そう言えば、駐在員仲間で屋根の葺き替えをやった人がいたっけ。こりゃまた高そう。

アーア、借家かアパートに入っておけばよかった。今からこの家を売って引越しをするか?真剣に考えております。
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