02−04−02 仕事ってイッキにくるのです
昨日の昼頃、私の上司から電話。
「ちょっと例の件、社長に報告してくれませんか。それとアメリカ人のトップにも。時間がないかも知れませんが、明日の4時半からということで。」

エーッ!明日の4時半!!!
その報告の内容は今朝日本からのメールで届いた20ページほどの資料と、こちらで作成した合計20ページ程の資料。全部日本語です。1日半の準備期間しかありません。

アメリカ人にも報告となると全部英語に直さなくてはなりません。内容は日本から届いたばかりで、まだ良く理解しておりません。全部説明すると40分近くかかり、これを英語でやらなくてはなりません。質問にも当然答えなくてはなりません。
参ったなー、こりゃ。
手帳のスケジュールをパラパラとチェックします。またまた、エーッ!
明日の午後1時から4時までは、取引先と重要な会議。これの準備がまだやってなかったのです。どうしよう。この取引先との会議は相手は全部日本人。アメリカ人に資料の準備をさせるわけにもいきません。

とにかく社長報告の資料を英訳すべく、もう一人の日本人駐在員であるWさんに、「とにかくこの資料、全部翻訳をお願いして下さい。期限は明日の10時まで!」
Wさんも、エーッ!!!

まず社長報告用の資料は日本語版をじっくり読んで、中身の理解から始めます。何か良くわからない部分が一杯あります。参ったなー。

午後3時。今度はアメリカ人のスタッフから電話。
「SHIN、明日の朝例の件についての打ち合わせをやりたいのですが、出てくれますか?時間は7時。」
またエーッ!

そう言えば、これも期限があってもうギリギリの案件なので、断るわけにもいきません。アメリカ人は朝が早く、7時からの会議と言うのはザラなのです。始業時間は7時半なのですが、時々6時半から会議をやろう、なんて連中もいるくらい。
午後6時。はっと思い出しました。
そうだ、もう冷蔵庫には食べ物が殆どないのです。日本食のスーパーが閉まるのは午後8時。7時には会社を出なくては店が閉まってしまいます。という事はあと2時間。実は今カミさんは日本に一時帰国をしており、自炊生活の真っ只中。
まだ社長報告の資料は、半分ちょっとしか理解できておりません。明日は朝の7時からアメリカ人スタッフと打ち合わせ。という事はいつもより30分早く5時半前には起きなくてはなりません。

「参ったなー、こりゃ。食い物もなくなっているし。」
昨夜は7時に退社。買い物をして家に帰ったのが8時半。それからシャワーを浴びて、食事の準備をして、液体燃料を注入して、後片付けをして寝たのが12時前。
今朝は5時15分に起きました。少し眠い。

4時半からの社長への報告の件が気になって仕方ありません。中身もともかく、英語で30枚以上の資料の説明というと、私レベルでは並大抵ではないのです。
7時からのアメリカ人との打ち合わせは、ダラダラと9時頃まで続きました。

よし、今から会議室にこもって、社長報告と取引先との会議の準備を突貫工事でやるぞ!あと3時間しかない!!
資料を抱えて会議室に入ります。
ここで、ポケットベルが鳴ります。社内は広く、あちこちに移動をする事が多いので、みんなポケットベルを持っており、これで最寄の電話から呼び出した相手に連絡を取るのです。呼び出しは会計の日本人駐在トップから。

「今会計監査の真っ最中なのですが、どうしてもXXXXのところがわからない。今からそちらに行くから教えて下さい。」
エーッ!!
おいおい、オレはもう時間がないのだ。そんな事適当に説明してくれよ。とはいうものの、電話であれこれ15分説明。何とか切り抜けました。

昼食は10分で終了。取引先が来るまでの時間、あと30分。Wさんが準備してくれた資料に目を通して、一応の理解が終わったとたん、
「見えました。」とWさんから連絡。

何としてでも4時までにこの会議を終わらせなくてはなりません。取引先の3名はミシガンのバトルクリークというところから、片道6時間以上をかけてやってきてもらったのです。
結局3つの議題のうち、1つが残ってしまいました。
「すみません。残りの1つは、もう一度日を改めてお願いしたいのですが、、、。」
朝の7時前に出発してオハイオまで、そして会議をやって戻ると夜中の11時。本当に申し訳ありません。取引先の社長さん、ちょっと不満な顔をしておりました。

会議室を出てWさんに準備をしてもらった資料を鷲掴みにして、事務所を飛び出して、社長のいるビルまで車で。
会議室の横のテーブルで資料を確認。ありゃー!!日本語の資料を忘れてきた!!

私は英語でプレゼンをする時は、日本語の資料を手で持って説明をするのです。こうしないと英語の資料だけでは時々非常に変な表現(翻訳のせい)があって、説明しきれない時があるのです。もう自分の事務所に戻る時間はありません。

テーブルで資料をめくって中身を確認します。すると私の上司がやってきて、
「やあ、どうも急なお願いで申し訳ありません。」
と、至ってのんき。そして私の横で、全く別の件の話を始めたのです。
「あのYYYの件ですがね、、、、、、」

すみません、、、、私は忙しいのです、、、、、まだ頭の中が説明をできるレベルになっていないのです、、、、今の3分がものすごく大事なのです、、、、少し一人にさせて下さい、、、、とも言えなくて、結局話題に乗ってしまいました。

アーア、もう万事休すの状態です。
質問も入れて合計1時間30分。無事終わりました。意外とスムーズに説明ができたのです。
理由はわかりませんが、多分時間が極端にない中での準備、きっと集中できて、頭の中に入ったのでしょう。

自分の事務所に戻ってヤレヤレ。
大体このような状況が多いときは1週間に1回、少なくても1月に1回はあります。やはりイザという時に、無理がきくのは日本人なのです。
裏方でバックアップしてくれたWさんにお礼を言って、この日は早々に退社をしました。

日本ならこんな時は、3−4人で手分けをして対応するのになー。結構焦った2日間でした。
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