01−02−26 最近のニュース
ハワイ沖でアメリカの潜水艦が日本の漁業練習船に衝突、練習船の乗組員、実習生9人が行方不明になったニュースはこちらでも時々報道されております。

英語のニュースなので、うんと細かい部分とか、ニュアンスは残念ながら全部はわかりませんが、練習船ではなく、報道の中では明らかに「漁船」という言い方で、水産高校の生徒が乗っていた、という部分は殆ど触れられておりません。

最近わかった事実では、ソーナー員はソーナーで練習船を探知しており、これに基づいて海図に記入したところ練習船はうんと近くにいる事がわかっていたというものです。
しかしその時、艦長は潜望鏡で練習船を視認できなかったので海図を記入する下士官は自分の間違いかなと思い、艦長に報告をしなかったという事です。

これに対し、艦長はもし報告を受けていれば自分は緊急浮上の命令を出さなかったと強く主張しているそうです。(

私はこれを聞いて、直ぐにピーンと来ました。
つまり、問題があったとき、アメリカ人は先ず何をするかと言いますと、自分以外の誰かに責任をなすりつける相手を,それこそ「必死」で探すのです。
これは私が毎日会社で、イヤという程経験している事で、とにかく責任はオレではない、あいつだ、という事を、日本人なら恥ずかしくて言えないような事を理由に主張します。

艦長と言うのは、その艦の最高責任者であり、仮に部下に落ち度があってもその責任を負う立場にある、というのが常識です。
今、艦長は弁護士と共に言い逃れをするための方法を必死で考えていると思われますが、アメリカは中佐という階級にある軍人でも「オレは悪くない、ワルいのはあいつだ。」と、しかも自分の部下を訴えようする社会なのです。

私は艦長が、「報告をしなかった下士官が悪い。」とは思いません。なぜなら艦長は「報告を要求する立場と権限がある」からです。

審問委員会の後、軍法会議が開かれる可能性大、とラジオは言っておりました。そうなると軍法会議というのは、階級の下の者は決定的に不利なので、ひょっとしたらこの下士官が生け贄になるかも知れません。

それと会社のアメリカ人数人に、この事故の事を聞いてみましたが、
「そういえば、何かあったナー。」
という返事でした。

実はこの事故の直後にアメリカ軍のヘリコプターがハワイで墜落しており、アメリカ人の兵隊が何人も死亡しております。こちらの方はみんな良く知っておりました。
昨日は朝から日本から出張で来ている本社のエライ方である、Aさんのおつき合い。
午前中は半分仕事、半分時間つぶしのイベント。昼食の後、夕方まではたっぷりと時間があるので、今度は買い物に行って頂く事にしました。

買い物は私の専門領域外の事なので、カミさんと下の娘、それに午前中に付き合ってくれた通訳のYさんも含めて5人でアウトレットモールに行くことにしました。

日本でも最近はアウトレットモールというのが流行っているそうですが、アメリカはこれの元祖。ここオハイオにも何カ所か巨大なアウトレットモールがあります。

私達が行ったアウトレットモールは、家から車で40分くらいで距離にして70ー80km。
私はここに行くのは1年ぶりで、行って少々驚きました。今まで見たことのない程の買い物客。それにやたらと黒人の姿が目立ちます。

以前に来たときは、黒人はまず見かけなかったのですが、やはりアメリカの景気の良さを反映しているのでしょう。結構な買い物をしておりました。
買い物は、娘と通訳のYさん、それとAさんと私とカミさんの2組に分けて約1時間半。

ここのアウトレットモールは駐車場も含めると、7ー800m四方以上の広さで、全部の店を見ると丸1日はかかるような巨大さです。
Aさんにはやはり娘さんがおり、何か適当なお土産を探してみえるようでしたが、以前にあれこれ悩んで買っていったものの、
「私の好みではない。」
という事で、喜んでもらえなかったとグチを言っておりました。

結局はNIKEのシャツを2枚買っただけ。(私もつられて買ってしまいました。)

NIKEという文字と「へ」の字の逆さまのマークがついているだけで、何でこんな値段で売る事ができるのでしょうか、ブランドっていい商売です。

娘とYさんも何も買わなかったようで、結局買い物ツアーはおしまい。Yさんはハンドバックでも買うのかと思っておりましたが。
肝心のAさんの方は、いろいろと見て歩く事ができて満足な様子でしたので、一安心。

夕食はYさんにも入ってもらい、3人で日本レストランへ。
Aさんのお話を聞きながら、食事をして店を出たのは11時過ぎ。冷酒で結構酔っぱらってしまいました。
カナダに駐在していた、BさんとSさんがとうとう3月1日で日本に帰任する事になりました。それぞれ単身赴任で、カナダでの生活は3年。

Sさん曰く、
「単身では3年が限界。」

土曜の朝にはメキシコにいるIさんから電話。Iさんも単身で、彼はどうも3年では帰れそうもない様子です。でもIさんは炊事、洗濯、掃除という「3つの趣味」があり、この面での問題は殆どというか、全く問題のない人。私にはマネのできない、エライ方です。

そういえば私もこの5月でビザが切れるので、先日ビザの延長申請をやりました。今年の6月でアメリカ生活も丁度5年。6年目に突入です。
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