01−01−01 大晦日、そして元日
今年の年末は実によく雪が降りました。30日も買い物に出掛け、ついでに床屋に行ったのですが床屋のオヤジも「今年は雪が多いし、寒い。」と言っておりました。

アメリカにいても私達は日本人。クリスマスなんかどうでもいいのですが、大晦日と元日は我々にとっては絶対に欠かす事のできない行事です。買い物も済ませ、30日、31日は朝からカミサンと上の娘はお節料理作りです。

31日はNHKの短波放送でも紅白歌合戦の実況中継を2時間やってくれます。但し実況中継ですから時間としては、こちらの30日の朝8時から10時で、室生寺の鐘の音まで聞くことができました。31日は雪も止み、晴れ。温度はマイナス12ー3度。風もなく、家の中から見る雪景色は大変きれいでした。

年賀状はアメリカに来てから出しておらず、クリスマスカードとかいう訳のわからないものはハナから出す気がありませんので、私にとっては暮れの仕事が一つ減っております。
それでもEメールでつながる知り合い、親戚にはEメールで新年の挨拶を出しておきました
大晦日は我が家でも年越しそばを食べます。
更に天ぷらだの、茶碗蒸しだの、刺身だのを準備してもらい、一杯やりながら1年の反省をします。
大晦日の準備です
が、酔いが回るにつれて反省の気持ちは薄れ、飲み始めて1時間もすると1年の思い出は遥か彼方へ。
私はこうやって1年を振り返ると同時に、「忘れてしまう」という方法を取っております。
従って大晦日に必要な液体燃料はかなりの量になってしまいます。

カミサンと娘もずっと付き合ってくれますが、そろそろ酔っぱらいの付き合いはゴメンという態度が露骨に出てきた頃、日本に電話を掛けます。

アメリカでは大晦日の夜、日本は既に元日の朝から昼にかけての時間です。この時差の中、おめでとうと言うのはちょっと変な感じがしないでもありませんが、とにかく時差は誤差として「おめでとう」を使う事にしております。

テレビを見ておりますと、ハッピーニューイヤーとか言って、雪の中を原住民は騒いでいる風景が映し出されておりますが、大晦日はじっくりと家で一杯やるのが正統派なのです
日本にいた頃は、元日の朝は「初日の出」を拝みに行くのが我が家の行事でした。
アメリカに来てからは昨年の元日は、フリーウエーをすっ飛ばしてオハイオの日の出を拝みに行きました。凍てついた大地から昇る初日の出もなかなかのものでした。

日本にいる下の娘に電話をしたところ、初日の出を拝むために、アパートの最上階の7階まで行き、ちゃんと拝んだと言ってくれました。ヨロシイ、いい心がけであるぞよ。

とりあえず、今年は心の中で初日を拝んで、さっそくお節料理を頂く事にしました。

おせち料理というのは、最近はデパートなんかで売っているそうですが、私にとっては何種類かの煮物を中心にした、数の子、酢タコ、蒲鉾、昆布巻、その他の料理の事で、買って来るというイメージがピンと来ません。

カミサンと娘は1日半かけて作ってくれますが、私は「栗きんとん」以外は大好きです。
とにかく、お節料理とはおめでたい席の料理である、つまり酒を飲むための料理である、従って私は1年の中でこの日が最も好きなのであります
日本にいる友人から面白いメールが来たのでその一部をご紹介。


ラジオでもテレビでも新世紀だの21世紀だの、日本はいつからキリスト教の国になったのでしょう。
西暦とは言ってもこれはキリスト生誕後何年と言う意味ですよね。

わが国では皇紀2661年です。これを年末の挨拶に行った得意先で言って顰蹙を買いました。タイでは佛暦を使っています、今年は2554年。台湾では民国90年。韓国では檀暦4334年(これは皇紀に近い雰囲気)

イスラム圏では1421年第10の月6日です、、、、、、、、、、。



皇紀というのは知っておりましたが、それ以外は知りませんでした。そうか、知らず知らずのうちにキリスト教国家が使う年号を使っていたのか。
このメールをくれた方は何カ国語かを操る私より10才上の方で、ある貿易会社に勤務されており欧米だけに偏りがちな「国際感覚」を戒めてくれる、貴重な先輩でもありますます。

そういえば、今年の休みは1月1日までで、2日から出勤。アメリカ人にとっては正月というのは関係ないしナー。96年6日にアメリカに来て、4回目のアメリカでの正月。(97年は日本で迎えたので。)

さあ、今年も原住民相手にニコニコしながら喧嘩の毎日の始まりです
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