00−11−24 サンクスギビングデー 
アメリカはこの木曜日から日曜日までの4日間、サンクスギビングデーという事で大半の会社、学校が休みになっております。私もここ2カ月程、殆ど休みらしい休みを取っておらず、久しぶりにのんびりしております。
路肩に雪が残っております。道路は空いていました。反対車線は左側で写真には写っておりません。
アメリカ人は親戚、家族が一カ所に集まり七面鳥を食べるようですが、この休みで4000万人近くの人が何らかの旅をするそうです。
私の会社のアメリカ人も、結構な遠くまで行ったりして家族親戚と過ごすという人が多くおりました。

日本人はと言いますと、やはりまとまった休みですからどこかへ旅行をするというパターンが一般的でワシントンとか、もっと暖かい南の州に出掛けた人もおりました。

私はのんびりと家で休養。でもせっかくなので、今日は天気もいいしぶらっとドライブに出掛けてみました。

行き先はミシガンのデトロイト。ここは昔から車で有名な場所で、コロンバスから300km、3時間弱で行けるところです
行き先にデトロイトを選んだのは、別にフォードとかの工場を見に行くとか、ダウンタウンに行って買い物をするとかではなく、実は日本人に人気のあるアメリカンド−ル、つまりアメリカ人形の工房がデトロイトの郊外にあるというので、そこに行ってみる事にしました。
工房の入り口、2.5m程の大きな人形が目印です
私はアメリカンドールには興味はないのですが、ナゼか日本人に非常に人気がある、というところに興味があって行く事にしたのです。

朝の8時半に家を出て、北に向かってフリーウエーをまっしぐら。
家を出て5分くらいの場所で子鹿4頭を発見。
鹿は会社の付近でよく見かけますが、こんな住宅地の中で見るのは私は初めて。
カミサンはオハイオに来て、鹿そのものを見たのが初めてと言っておりました。

道路はガラガラとは行きませんが、かなり空いております。
いつもは結構スピードを出す私も、70マイル(110km/h)くらいでのんびりと運転。天気は快晴ですが、温度は0度以下。
道路の脇には微かに雪が残っております。今年は既に何度も雪が降って、数日前は朝の気温はマイナス10度Cまで下がっておりました。

途中で一回だけ休憩をして、3時間弱で目的の人形の工房に到着しました。
人形の工房は外から見るとこじんまりしておりますが、中に入ると結構な広さの展示場があります。さっそく工房の主人の婦人が出てきました。

「ここは初めてですか?」
「いえ、カミサンは2回目で、私は初めてです。」
「新しい展示場を裏に作ったのでそこもどうぞ見て下さい。」

工房に来る人全部に同じ事を言っておりましたので、きっと新しい展示場は作ったばかりだったのでしょう。とにかく展示場は、もう人形だらけ。

ここは正装をしたおじいさんとおばあさんの人形が売り物で、どれも似たような表情をしており、大きさは小さい物で50cm、大きな人形になると1mくらいもあります。

今はクリスマスの前なので、クリスマス用の衣装を着ている人形が大半で普通の衣装の人形はあまり多くはありませんでした。
客はやはり日本人の夫婦が一組、しばらくするとアメリカ人の夫婦とか、子ども連れが次々と入ってきます。うわさのとおり結構な人気のようです。

どれを買おうか迷っているとまた主人の婦人が出てきて、

「今はクリスマスシーズンなのでクリスマス用の人形が殆どです。年明けには普通の人形をたくさん作るのですが。」

と言って、作りかけの人形を持ってきて見せてくれました。
主人の話によると30体も買って行くアメリカ人がいて、
「もう、クレージー!」
と言いながらニコニコ顔。

それはそうでしょう、一番小さい50cmの人形が約50ドル。30個で1500ドル!!!1500ドルと言えば私の感覚では、円では30万円近くの価値があります。
こういう計算は私は即座にやってしまいます。

数組あった普通の人形の中から1組を選び、腰掛けを一つ買って145ドル。ウーン、高いのか、安いのか私はよくわかりませんでした。でも結構愛嬌のある顔をしているし、とにかくていねいに作ってあります。
まあカミサンが気に入ったのであればイイか。

レジのオバサンに

「日本人がイッパイ来るでしょう。ここは日本人には結構有名なのですよ。」

とお世辞を言ってやったら、そのオバサン、

「えー、そりゃもう。デトロイト、アンナーバー、そうそうオハイオからも見えますよ、ハイ。」

そうです、私たちもオハイオから3時間、車転がしてやってきた「日本人」でした。
でも気になる事が一つ。

なんでオバアサンの方が2回りくらい大きくて、オジイサンは小さいの? 
ひょっとしたらアメリカの夫婦の力関係を表しているのかな? 
今度また行ったら、あの主人のマダムに聞いてみよう
コロンバスには日本料理のレストランは10軒近くありますが、残念ながら「ラーメン屋」はありません。ところがデトロイトにはこのラーメン屋があり、コロンバスからデトロイトに行った日本人は必ずここに寄るということを聞いており、私達も行ってみました。

午後の1時過ぎというせいもあって、2人用のテーブルが8個、16人しか入れない小さな店内はほぼ満員。味噌ラーメンと餃子を食べてきました。
味は10点満点の6点、量は10点、但し総合4点で落第。これが私達の評価でした。

理由はスープが生温い! 出てきたラーメンのスープは、そのままでゴクゴクと飲めるくらいの熱さしかない。ラーメンは熱々のスープでズルズルとやらなくてはラーメンじゃない!

ラーメンはまずかったけれど、快晴の天気の中のドライブ。まずまずの1日でした
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