00−09−16 シドニーオリンピックとアメリカ 
3日前からシドニーオリンピックが始まりました。いつものとおり日本は大選手団を送り込んだようですが、果たして成績はどうなるのでしょうか。
私は毎日車で片道50kmを30分かけて通勤しており、大体はラジオを聴きながら運転をします。
開会式の日も朝の7時のニュースを聞いておりましたが、オリンピックの話題は3番目くらいで、しかも30秒くらいの放送でした。
話題はやはり大統領選挙で、これは2分以上。職場でもオリンピックの話題は全く出ません
今日は土曜日、午前中はゆっくりして午後から床屋へ。こちらの床屋さんは全部予約制で、2時に来いとのこと。予約の時間にいつもの床屋に行くと、ハンス(床屋の主人の名前)はテレビを見ながら、顔も見ないで「いらっしゃい」。

今は大学のフットボールの試合の真っ最中。
特に今日はコロンバスのスタジアムでオハイオ州立大とどこかの大学の試合で、スタジアムは何万人もの人で超満員。ハンスはテレビに夢中で髪を切るどころではないようすでした。

彼はは試合のペースに会わせてハサミの手を動かし、私の頭を刈ってくれました。
ここの床屋は建物の2階にあり、1階はプールバーになっております。
髪の毛を刈ってもらいすっきりしてプールバーの前を通ると、大歓声が通路まで聞こえてきます。ここにも何十人もの人がいて、フットボールの試合を見て興奮しておりました。

夜になってテレビを見ながらチビリチビリと一杯やりましたが、テレビでは1チャンネルだけがオリンピックの放送をやっており、それも水泳だけ。
他のスポーツチャンネルはフットボール、野球、バスケットボール等の試合を中継しており、これはいつものとおり。


日本では柔道の田村選手他が金メダルを取って大騒ぎのようですが、アメリカではオリンピックはあくまでただの国際試合の一つ、という位置付けのようにしか見えません。
職場でも話題にはなりませんし、新聞にもそんなに大きくは報道されません。

それよりもアメリカ人は、小学生の息子がやっている野球の試合の成績の方が気になる様子で、日本のように国民みんながオリンピックのテレビ番組にかじりつくという現象は、少なくとも「オハイオ」にいると全く感じられません
今日は朝から快晴の素晴らしいお天気。
朝夕は既に気温が15度を切っており、日によっては10度近くになります。床屋の帰りに近所の川の横にある公園に寄ってみました。

何組かの家族がバーベキューをやったり、テニスをやったりゆったりと過ごしております。川には鴨がゆったりと泳いでおります。公園は広いせいもあって人影は少なく、本当にのんびりとしておりました。

住宅地から車で10分も走れば、いたる所にこのような環境があるコロンバスは、恵まれた所だとつくずく感じます。
ソーセージか何かを焼いている、おいしそうな匂いはもうたまりませんでした。

夏が過ぎ、11月の初めくらいまでのオハイオが私は一番好きです。
しばらくすると紅葉が始まり、本格的な秋を迎えます。今年の夏は例年に比べて暑い日が少なく、ひょっとしたら紅葉も早く始まるかも知れません。

半袖で日陰に入ると、肌寒く感じる、そんな土曜日の午後でした。
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