00−08−13 トロントからオタワへ:大自然をかいま見る旅 
トロントのホテルを朝7時50分に出発。
オタワまで一番近い道を行けば4時間弱で行けますが、オタワはたっぷりと明日丸1日とってありますので、少し北に上り、アルゴンキン州立公園を経由して行くことにしました。

アルゴンキン州立公園は恐らく、日本の九州くらいの大きさがあるのではないかと思われます。南の端をかすめるだけで4時間近くかかります。

カナダの人達はキャンピングカーとかで奥地に入り、何日間も過ごすそうで、その大きさには度肝を抜かれます。

トロントから出て30分も走ると、全くの田舎風景。ですが家の形も、風景もアメリカとは違います。

朝食は途中で食べるという事で、アメリカと同じようにマクドナルドかウエンディーズがどこにでもあると思っていたら、なかなか見つかりません。

どんどん田舎に行くわけで、走れば走るほど町が少なくなって行きます。このままでは朝飯抜きでアルゴンキンに入ってしまいます。
又、町はあるのですがマクドナルドのようなファーストフードの店がそんなに目に付きません。

やっとの思いで、小さな町を通り抜ける時にマクドナルドを見つけました。日曜の午前中という事もあって店の中はそこそこにお客さんがおります。
私たちはマックの朝食セットを注文して、外のベンチで食べました。

私はこのテのファーストフードはあまり好きではないのですが、他の3人は大好き!
でも湿気の全くない、気温も20度少しの太陽の出ている下でのマックの朝食セットはマズマズの味。

ここでガソリンを満タンにして一気にアルゴンキンに向かいます。


アルゴンキンは公園の中にはホテルとか、売店とかの数は非常に限られており、数える程しかありません。とにかく「自然」をそのままにして残す、という方針が徹底しております。
私たちが通った、この巨大な公園の南端をかすめる道はよく舗装整備されており、80km程度で走る事ができます。

この道から脇道に入り、何時間も走るとそれこそ何もない、大自然の森林と湖だけの地域になるのでしょうが、残念ながら今回は時間の都合でそこまで徹底した自然を満喫はできませんでした。
それでも途中で3カ所程、脇道に入りましたが、これが大自然か、と実感できる森林と、湖を見る事ができました。

娘と姪はこのような大自然を見て何を感じたのかよくはわかりませんが、このような家族旅行で、かつ車の旅だからこそ来れる場所なのです。

ある湖の畔では、高校生くらいの子どもが(ここでは16才から車の運転ができる)4人、トラックからカヌーを下ろしておりました。

夏休みは3カ月間たっぷりと勉強を忘れて大自然の中で過ごせる彼と、塾通いに明け暮れて、楽しみはファミコンという日本の子ども。

違うのは肌の色だけではない、それぞれの国で何か根本的に「違う人間」が育っているのだ、と心から思わざるを得ませんでした。

カナダは何千キロもあるアメリカとの国境の北100km以内に人口の90%が住んでおりますが、これらの人も車で数時間も走ればとにかく「自然」に浸れる国です。

トロントからオタワに直行せず、アルゴンキン州立公園という九州より大きい公園をかいま見る事ができ、私個人にとっては大変意義のある1日でした。
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