00−08−11 定番の旅行、ナイアガラ  
会社の夏休みは6月の下旬から7月の上旬の約10日間。
これ以外にアメリカ人達は8月に1ー2週間の休みを取りますが、日本人駐在員は殆ど取らず、ただひたすらに仕事に励む、というのが慣例です。

今年は姪が初めてアメリカに来た事もあって、土日を入れて6日間の休みを思い切って取ってみました。

7月の会社の休みはどこも行かず、家の中でゴロゴロしておりましたので、この6日間のうち5日間を使って3回目のカナダ旅行をする事にしました。

コロンバスからナイアガラ、そしてトロント、更にオタワに行く4泊5日の車の旅。

ナイアガラ、トロントはカミさんと娘は3回目になるのですが、姪は初めての海外旅行、これをかっ飛ばしてのカナダ旅行は、味噌汁のない朝飯みたいなもの。それぞれ1日ずつ見物する事にしました。

朝の7時30分に家を出発。午後の1時には国境を越えて、カナダに入国。昼の弁当はいつものコースの滝から15分ほど北に行った所の公園で食べました。
人は結構いるのですが、駐車場もたっぷりで、のんびりした雰囲気です。

日本からの団体旅行は滝を見て、タレントのO.K.のギフトショップに寄っておしまい、というコースが一般的のようですが、ナイアガラの本当の美しさは滝だけではなく、私は滝の北にある公園にあると思っております。

お弁当は只のオニギリと少しのおかずですが、回りには人影も少なく、本当においしく食べる事ができました。
アメリカとか、カナダ国内からの旅行者も何組かお弁当を広げておりました。


食事の後すぐにホテルにチェックイン。
今回はあまりいいホテルが取れなかったのですが、滝まで歩いて10分程のロケーションだけはグッド。
隣は何と、日本人には有名なあのタレントのO.K.の店がある辺りです。

部屋に荷物を入れてさっそく滝の方へ。
午後の3時という時間もあって、相当な人出です。私個人はこの滝にはこの17年間で合計10回は来ていると思いますが、その中で最高の人出でした。

滝は相変わらずの迫力で、何回見ても「スゴイ!」の一言です。
この迫力を更に実感するには滝の裏側にエレベーターで降りるか、船に乗って滝の近くまで行くか、へりに乗って滝の上を通過するか、飛び込んで実際に滝から落ちてみるか、いくつかの選択肢があります。

「へり」も「飛び込み」も誰も賛成してくれませんので、船に乗る事にしました。
但し、これも観光客には大人気で、恐らく1時間は待たなくてはなりません。
そんな訳で、翌朝9時の一番の船に乗ることにしてこの日はじっくりと上からの見物に徹しました。

日本人の観光客がもっといるかと思いましたが、思ったより少ない。何人か見かけましたが、団体ではなく私たちのような個人でのグループとか、新婚旅行らしいカップルが少しだけ。
それよりも東洋人で圧倒的に目立つのは、中国人。次に韓国人。香港の中国への返還の前に大量の中国人がカナダに移民で来たそうで、何となく理解できます。

それにインド人も多い。
とにかく、じっと耳をすましてみんなの言葉を聞いていると、半分以上は英語以外の言葉が聞こえてくるのには驚きました。

土産物屋は正直言って、どこよりも高い。物によっては2倍くらいの感じがします。
ナイアガラでは土産物は買わない方がよさそう。
確かに店内では見ている人の数に比べて実際に買っている人は非常に少ない感じがしました。

ナイアガラは滝の周辺を含めて、非常に清潔に保たれているだけではなく、あちこちに色鮮やかな花壇が作られており、青い空と白い滝、そして木の緑とのコントラストが実にきれいな所です。

今度機会があれば、紅葉の季節のナイアガラに来てみたいものです。
周辺の公園を廻り、船に乗って滝の迫力を体感し、お土産を物色して丁度1日を過ごすには最適の観光地だと思います。
(真冬のナイアガラもイイと言う人がおりますが、私の経験上はお勧めできません。)

それに一番観光客が多いこの季節でも、日本の観光地のように人でごった返すという感じがしないのもうれしい点です。


私たち4人は滝を堪能して夕食を食べにナイアガラのダウンタウンに向かいました。ナイアガラのダウンタウンはちょっと俗っぽい感じがしないでもない雰囲気ですが、それはそれ。

2年前に行ったイタリア風レストランのスープの味が忘れられず、今回もそこに行く事で決まり。
場所はうろ覚えでしたがちゃんとありました。客の入りは半分くらいでまずまず。


味はよかったのですが、とにかく量が多かったのを記憶していたので、前菜+スープ+メインディシュ2人前を注文。

実はカミさんが、ここのフレンチオニオンスープがおいしかったというのが再度来た最大の理由で、今回もおいしかった、と言っておりました。

こんな観光地のレストランでも、4人でメインを2人前しか頼まない私たちを見て、「分けて食べるのですね?」、と確認をしてお皿は4人前出してくれるのも好感が持てました。

私は大きな肉と、大きなグラスのビール2杯で満腹。他の3人も出されたパンには殆ど手を付ける事ができない程に満腹の状態。
娘は夜食にパンを持って行きたい、なんて言い出しましたが、オイ、それだけは止めてくれ、とストップ。

夜の9時近くにホテルに戻りましたが、私はそのままソファーでバタンキュ−。記憶では夜中に自力(?)でベッドに入ったようでした。

天気も最高、風景も最高、食べ物もまずまずの今回の旅行の第一日目でした。
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