00−04−13 メキシコ、ティファナ
7日に2週間弱の日本出張を終えて自宅戻り。2週間も職場を空けていたので、少しでも書類とかメールの整理をしようと思って日曜日に会社に行ったのですが、予想を超えるメールの山!参りました。

時差ボケの直らない中、今週はメキシコはティファナというところに出張。
ここはカルフォルニアのサンディエゴに隣接したメキシコの町でで、NAFTAの件で有名になっており、何百社もの主として製造業の会社があるところです。

日系の超大手の会社の多くが進出しており、日本人はサンディエゴに住み、ここから国境を毎日通過してメキシコ側に通っております。

出発の日の夜中の2時頃、電話が掛かってきて予定していたフライトがキャンセルになるというハプニングがありましたが、別のフライトを予約する事ができ朝7時のフライトでシンシナティー経由、サンディエゴまで。
シンシナティーの空港は初めてでしたが、大きくてきれいな空港です。
もうあの成田空港が日本の表玄関空港なんて、アメリカのあちこちの空港に比べたらお話になりません。
ここから更にサンディエゴまで約4時間。ロッキー山脈の南端?

飛行機で4時間飛んでも続くアメリカ大陸。
砂漠あり、雪の山脈ありで天気もよかったので、窓から見える下界の風景を楽しみました。サンディエゴにはは西海岸時間の12時頃に到着。

ここからレンタカーでメキシコ国境まで40分。今日の訪問予定の会社のアメリカ側の事務所に行き、国境超えの手続のお手伝いをお願いしました。
入国の手続に$20のお金が必要だとは知りませんでした。

国境はこのティファナで作られた製品を運んだり、ディファナに持ち込む資材とかを積んだトラックとかでごった返しておりました。

訪問先の会社の日本人駐在員の話によると、特に夕方の停滞はすざましいとの事でした。
午後の1時30分からさっそく会議。
工場の中も見せてもらいましたが、当然ですが従業員は全員メキシコ人。女性が7ー8割といったところでしょうか。メキシコ人というのは時々、日本人かと間違えるような顔をした人がおります。

メキシコ人は概して日本人に対して友好的で、グアダラハラというメキシコ2番目に大きな所に時々行く機会があるのですが、ここでも強く感じます。
スペイン系の白人と、インディオ系の色の浅黒い人達、このインディオ系の人達も何種類もの人種があるようで、それぞれ特徴があります。

私達が製造ラインの中をうろうろしてあれこれ見て回っているせいか、みんな落ちつかない様子。真面目に仕事をしている様子でした。

会議は6時頃に終了。
宿題は一杯あったのですが、今日1日で全部できる訳ではありません。しばらくはこの会社の方々とお付き合いをしなくてはなりません。歩いて国境を越えます

再び国境を越えてアメリカ側に入ります。
車で送ってくれた日本人駐在社員の方が、車から降りて別のところから国境を通過するように私達に言います。

何故かというと彼らこの地域で働いている人達は特別なパスを持っており、通関が車に乗ったままできるのですが、我々はそれを持っていないので、歩いてパスポートを見せて国境を越えなくてはならないからです。

アメリカ側に入ると風景が一変します。
もともとこの地域は雨の少ない、乾いた土地なので草木の少ない地域ですが、アメリカはコロラドから水道を引いて緑豊かなカルフォルニアを人工的に作っているのです。
メキシコ側は埃っぽい、やたらに土膚が目立つのです。

たった数百メートルの違いで、こんなに違うのかと改めて「国境」を意識せざるを得ませんでした。
その後、この会社の方々とシーフードレストランで夕食。
わいわい言いながら、オイスターを始め特大のロブスターまで、もう動けないくらいに腹一杯シーフードを満喫。

私の横にはこの会社の社長のKENさんが座り、いろいろと世間話をしました。
彼はイラン生まれで、ミシシッピー育ち。
2人の娘さんと1人の息子さんがおり一番上は昨年大学院を卒業して今は働いているとのこと。

サンディエゴとミシシッピーの最大の違いは家の値段の高さだと言っておりました。
彼によるとここはミシシッピーの3ー4倍はするそうで、土地も狭い、とこぼしておりました。

サンディエゴはアメリカの最も大きい軍港があるところで、車で走っていても巨大な航空母艦等が停泊しているのが見えました。
また、仕事をリタイアした人が余生をのんびり過ごすところでもあり、フロリダと似たところもあります。

シーフードに合う、赤ワインというのがあってこれをしこたま飲んだのでかなり酔っぱらいました。一緒に行った私の会社のSさんは、更にデザートに特大のアイスクリームを注文。
直径20cmくらいのお皿に10cmくらいの高さに盛ったアイスクリーム!
さすがの彼も半分ほど平らげてギブアップ。彼はよく飲む、よく食べる、すごい馬力の人ですが。

11時頃ホテルに戻りましたがかなり酔ったせいもあり、かなり疲労困ぱい。さすがのSさんもギブアップ!!
12時にベッドにはいりましたが、よく考えてみるとオハイオでは明け方の3時に相当します。
日本からの時差を引きずっている私にはほんとうにキツイ1日でした。

帰りのフライトは朝7時30分テイクオフ。
従って5時起床の、これまた結構ハードなスケジュールです。
サンディエゴからアトランタまで4時間弱。隣りに座った若い奥さんが話しかけてきました。
「飛行機にはよく乗るのですか?私は今回で2回目です。」
しきりに外の風景を見たがっておりました。
「空いている窓側の席に移ってもいいと思いますよ。後ろの席なんか最高じゃないかと思いますが。」
とリコメンドしてあげました。

サンディエゴの基地に勤務する海軍の兵隊さんの奥さんで、ダンナさんに会いに来たと言っておりました。これからインディアナに帰るそうです。

夕方の4時半にやっとコロンバスに到着。ラッシュの時間帯でしたが、割とスムーズに家に着く事ができました。
日本出張の疲れが取れない中でのサンディエゴ、メキシコへの旅。さすがに疲れました。
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