00−01−21 お受験のお準備
下の娘が1月の下旬に日本の大学の受験をする事になり、昨年からその準備を始めておりました。
願書の提出について、いろいろとすったもんだがありましたが、何とか準備は終わったような感じ。

こちらの学校は9月に始まって、翌年の6月の初めに終わるので、冬の2月頃の日本の学校の受験は普通はできません。4月の入学の時点で、卒業していなくてはならないからです。

幸いに、こちらの学校には飛び級、それに繰り上げ卒業という制度があり、娘は半年早く卒業できましたので受験が可能になったのです。
先ず、学校の先生に1月の10日までに、卒業見込み証明書、成績証明書、推薦状を書いて欲しいとお願いをしました。
この時点では娘は卒業ではなく、見込みだったのです。卒業は1月の20日で、微妙なズレがあり、卒業にはなっていなかったのです。

先生へのお願いは私が手紙を書いたのですが、結局「卒業見込み」がうまく伝わらず、「卒業証明書」を発行しなければならないとその先生は勘違いして、急遽、冬休み明けに娘のための最終試験を行う事を、各科目の先生と交渉してくれ、これを行ってくれました。

この辺は、アメリカの学校は柔軟で、娘は4科目だか、5科目の試験を冬休み明け1番で受けました。
科目担当の先生は最終評価をして、この学校に在学していた3年間の全ての成績と合わせて成績証明書を作成してくれました。

これもアメリカの成績評価は相対評価ではなく、絶対評価なのでできる事です。もし相対評価なら、他の生徒の試験をやらないと評価できないことになってしまいますから。

立派な、大きな封筒に受験する大学名をタイプした、いったい何が入っているのだろうというようなずっしりとした、書類一式をくれました。これは日本と同じように厳封してあるので中身を見ることができず、です。

でも娘曰く、確かまだ1科目最終試験が残っているのだけど。
きっと科目担当の先生が、見込みで成績をつけてくれたのでしょう。普段の小テスト、それと今までの成績などを考慮して。
この辺も、極めて柔軟です。
問題は健康診断書でした。
日本の大学は願書に健康診断書を添付する事になっており、診断書の様式も決まっており、しかも日本語で書いてあります。
おまけに、「学校教育法にもとずく何とかかんとかの診断を実施すること」なんて書いてあり、これには困りました。

シカゴあたりに行けば日本の医師免許を持った人はいるのでしょうが、結局は私がその中身を英訳して、何を書いて欲しいのか説明したレターを添付して、それを持って病院に行って作成してもらいました。

診断書はグチャグチャの字で書いてありましたが、レントゲンも撮って所見も書いてあるし、サインもしてありましたので、そのまま出しました。
でも用紙の検査年月日とかは「平成」になっているし、生年月日は昭和で書けとかなっているし、いったい文部省は何を考えているのでしょうか?
青目の医者に「平成」なんかわかる訳がないだろう!!


ところが、今朝日本での連絡先にしてあった私の父親から電話があり、大学から健康診断書について問い合わせがあり、至急回答せよ、との指示があったとの事。
中身を聞くと、視力の検査結果がよくわからないとの問い合わせらしい。

こちらの視力検査は日本のように、1.0とか0.8とかではなく25/40とかの表現になっております。これも日本に問い合わせて調べてもらい、父親に学校に連絡してもらうように頼みました。
更に、もう一つの学校の受験のために、全く違う様式の診断書が必要だったのですが、その専用の様式の診断書を医師に提出してあったにもかかわらず、前の学校の診断書をコピーして渡してくれるといとんでもない事を病院がやってしまいました。

この病院は大きな病院ですが、さっそくTELで再度作成をお願いしましたが、受け付けでは埒があかず。

もうこうなったら病院に行くしかない。
私は総合受け付けを無視して、その医師が勤務する病棟に行き、病棟の受け付けのおばさんに、これを直ぐ作成して欲しい、とねじ込みました。

おばさんはうっとおしい目で私を見て、早口でまくしたててきたので、私は
「待て!オレの言う事を先ず聞け!」
と言って説明をしましたが、よくわからないようす。
仕方がないので、らってあった医師の名詞を見せ、やって欲しい事をメモに書いて、これをすぐにこの医師に見せて欲しいと頼んでみました。

何の事はない、20分くらいでその医師が直接待合い室まで出てきて、診断書を手渡してくれました。
娘は日本の高校にも在学しておりましたので、その時の成績証明の取り寄せとか、ヤレ返信用の「日本の切手」を貼れとか、願書提出だけでクタクタ。

あっ、飛行機の予約を忘れておりました。
旅行会社に電話すると、シカゴから成田の席は「ない。」との事。
娘は三重県の学校を受験するので、結局はシカゴから関西空港に行き、そこから電車で行く事にしました。

今の季節はコロンバスからシカゴ経由関西空港までのJALで往復の旅費は$650、約7万円です。想像していたより、安くて安心。
2校目の受験まで、3週間以上の日が空くので一旦オハイオに戻り、再度日本に行くという事にしました。
3週間も日本で遊ばせるより安上がりです、きっと。

飛行機のチケットも取れたし、願書も何とか受け付けてくれたみたいだし、何とか準備はできました。

一番準備が遅れているのは受験生本人の頭の中だけかな。
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