99−10−26 アメリカ人との一杯飲み会、食事
年に何回かアメリカ人のスタッフと食事をして親睦をはかる機会があるのですが、この日も久しぶりの親睦会を行いました。

日本ですと会社の帰りに一杯というパターン、或いは新しい人が入ってきたら歓迎会、出ていくと送別会というのが大体の職場で行われますが、ここの会社では職場としての歓送会というのはあまりやりません。
私の職場には約70人がおりますが,あまりにも人の出入りが激しく、こんな事やっていたら歓送会が毎日になってしまいます。ホント。

3年半で3分の2近くの人が入れ替わってしまいました。申すまでもなく、アメリカ人は基本的に、特に若い間は会社を転々として色々な経験を積み、そしてある程度の年齢になるとその頻度が下がってくるというパターンです。

特に私の会社のように若い新卒をドンドン採用するとその定着率は日本では考えられないような低さになってしまいます。どこかの誰かが、それじゃ新卒ではなく2ー3回転職したのを採用すればいいじゃないかという事で、軍の短期現役将校で予備役になったのを採用した事もありました。

アメリカは殆どの大学にROTC(RESERVE OFFICER TRAINING CORPS)というのがあって、つまり在学中に一定の軍事単位を取得し、軍事訓練を受けた学生を軍の下級将校に採用するという制度です。これらの連中は短期現役なので、大体5年で予備役になり、普通の会社か何かに勤める事になるのですが、これを採用したのです。

結果、大失敗。民間の会社、しかも日系の企業と軍の仕事のやり方にあまりにも大きな違いがあって彼らは馴染めず、全員1年以内で辞めていきました。

アメリカ社会を理解するのはこの辺の、軍と市民の関係と仕組みをきっちり理解しないとダメなのですが、これは別の項で紹介します。
さて、職場の主だったメンバーで食事をするのは当然アメリカンレストラン。アメリカ人9人、日本人3人という顔ぶれでワイワイガヤガヤ。
パターンはいつも決まっており、先ずバーでビールをひっかけて雑談をして、その後席について食事。
この日は私は先ずバーでビールの中ジョッキを4杯。ちょっと飲み過ぎかな?

一杯やりながらアメリカ人といろいろと話をすると普段は見えてこないその人の顔が見えてくるのは日本と同じ。
言葉の壁は、こちらのペースで話題を作ってしまえばOK。但し女性が2名いたのでワイ談は絶対にダメ。これをやってエライ目にあった日本人を何人も知っております。

食事の段になり、私は更にビールをジョッキで2杯。これに特大のステーキを頼んでしまったので、もうお腹は布袋さんみたいになってしまいました。
横の席に2年前に一緒に日本に出張した女性が座ったので、その時の話で周りは大いに盛り上がりました。

この女性と日本に行った時、私の以前の上司がある料亭に連れて行ってくれました。結構な高級料亭で、出てきたのはでっかいタイの生き造り。私は彼女がどんな反応をするのか、もう楽しくてしょうがありませんでした。目をまん丸にしてピクピクまだ動いているタイを見ておりました。

そこで私はニヤニヤしながらお銚子から、酒をそのタイの口に注いでやると、タイはそれこそ跳ねるように動きます。彼女は「Oh、No!」とか何とか言って手で顔を覆っておりましたっけ。
やっぱりアメリカ人に活き造りはムリかな?

私は元の上司と積もる話をしていて、ふと彼女の方を見ると何と迷い箸をしながら、活き造りを盛んに食べているではありませんか。結局私よりたくさん食べてしまったと思います。

この時の話をしたのですが、彼女に聞いてみると
「だって、おいしかったんだもん。」
でした。そりゃそうだ、マズけりゃ食わないもんな。
確か、お酒も手酌で飲んでおりました。
そんな話をいろいろとしながらあっと言う間に2時間。
アメリカ人同士の話にはやっぱり私レベルの英語では入っていけませんが、一応彼らも日本人と共通の話題を探してくれるので、楽です。
こんな機会を利用して、いろいろと日本の事、特に彼らが普段から不思議に思っている事などを話してみます。
私も、疑問を投げかけます。
「何で、アメリカ人は殆ど知らない者どうしでも、オオゲサにあいさつするのか。」とか。


アメリカ人は一部の人間を除いて、こちらからアプローチしたり、話しかけたりすると少なくとも表面上は付き合いやすい人種だと思います。

でもオレの5ー6杯のビール代誰が払ったのだろう?ま、いいや。
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