99−10−2  さすがアメリカ!
我が家は日本の新聞を購読しており、毎週金曜日はその新聞の「アメリカウイークりー版」がエキストラで配達されます。つまり金曜日は新聞が2部来ます。

アメリカ版はアメリカの中の出来事で日本人に関係のありそうな記事とか、日本の新聞には記事にはならないが、アメリカの中では事件として大きく扱われる記事とかが中心です。

いつもはざっと目を通すだけであまりじっくりは読まないのですが、きょうはおっと驚く記事が出ておりました。

「4少年、任天堂を提訴」

実はアメリカでも任天堂の「ポケモンカード」が大人気でこれに関する事なのですが、何の事やらわからないので補足します。(新聞から抜粋)
訴訟の理由は任天堂が製造している「ポケモントレーディングカード」(市販価格3−11ドル)の中には、珍しいカードが含まれているパッケージがあり、そのカードを手に入れるために金を使わずにはいられない状況に迫られた、ひいては「任天堂は子どもたちに対し、違法のギャンブル行為を助長している」というもの。

珍しいカードだと、コレクター間で30−100ドルで取引されるため、それらのカードを探して散財する子供が後をたたないという。

子供の一人はブームが巻き起こって以来、カードを買うのを止めようにもやめられない心理状態になり、何千ドルも散財したと話しており、2人の母親も「学校ではケンカのもとになるのでポケモンカードを禁止しているし、カード欲しさに泥棒や万引きをする子供もいる。」とコメント

そしてその母親は
「学校から帰ってきた子供が「カードが欲しいから、100ドル欲しい」と言い出した際に、訴訟に踏み切らせる決断をした」という。

4人の子供のうち2人は9才と書いてありましたが、子供をコントロールできなくなった親と弁護士が相談して、問題の矛先を任天堂に向けた、という事だと私は解釈しました
この記事を読んで、このコロンバスでも同じような状況にあると、カミさんは言っており、日本人の間ではアメリカ人の子供を家に呼ぶな、という合い言葉になっているとも言っておりました。

何故なら、日本人の子供からカードを巻き上げたり、家から盗んだりするそうで、そのような事件があった家族もいると言っておりました。

実際、この訴訟をどう考えるか、どのように解釈するかは様々ですが、弁護士がからんでいるという事は、彼らなりの作戦で勝算ありと踏んだから訴訟に踏み切ったと考えるのは少し早トチリかも知れません。

というのは、訴訟を起こした親達が結構裕福で、訴訟費用を親たちから巻き上げる事ができると弁護士が踏んだ場合は、勝ち目のない訴訟でも弁護士は徹底的にやります。

もし、この訴訟に関与している弁護士が「成功報酬」で動いている、つまり親たちからは一銭(1セントか)ももらわないで、勝訴したときに任天堂から手に入れるであろうお金を目的に動いているのか、ここがこの問題をどう見るかのポイントのような気がします。

それと訴訟を子供が起こしているという点も気になります。陪審裁判ではきっと有利にはたらくダロウナー。
結局は子供をダシに、弁護士が儲けるか、任天堂が儲けるかだけの違いじゃないか。

でもこのやり方、ひょっとしたら流行するかも。
だってここはアメリカだもの。何があっても不思議ではない国ですから。
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