99−9−10  友、遠方より来る!
誰でも友人はいると思います。
私にもいますが、そのうちの1人がカナダから昨日来ました。友人のBさんはもう15年以上のお付き合いで、年も同じくらいの人です。
私と彼が親しくなったのは、15年前に一緒に今彼が住んでいるカナダに4カ月間の出張をしたときからです。

4カ月間の海外出張、今考えても長い長い出張でした。
カナダは通常、入国の際にはビザを3カ月しか発行してくれません。業務の関係で滞在を延長しなくてはならなくなった時、このビザの延長のために滞在していたトロントの移民局に2人で出頭しました。
朝の7時頃から行列に並び、やっと係官の面接にこぎ着け、何故滞在を延長しなくてはならないか、説明をしました。

係官の前で、日本のパスポート、手持ちの現金、家族の写真、帰りの航空チケットを机の上に並べ、片言の英語で説明をしました。

・パスポート:日本人であることの証明。
・現金:カナダで働く意志(いわゆる、不法労働)のないことの証明、つまり、ゼニはようけ、持ってまっセ、という意味。
・家族の写真:祖国に自分の帰りを待つ家族がいることの証明。
・航空チケット:出国の意志がある事の証明。

係官は身長180cm近くもある若い女性でした。
にっこり笑って、
「クリスマスは家族と過ごされないのですね。残念ですね。」
と言いながら、1カ月延長のスタンプを押してくれました。
どこの国でもそうですが、外国人の不法滞在、労働には厳しいのですが、特にカナダは厳しい印象を受けました。

Bさんに合う度に、この移民局での手続きの事を思い出します。いえ、サンタクロースのような赤い服を着ていたこの時の係官の女性の事かな?
カナダには入社以来の付き合いのある、Sさんという友人もおります。彼も、海外勤務は2回目で、1回目はイギリスでした。
今年の春に久しぶり、本当に久しぶりで2人で杯を傾けました。彼は努力家で、本当によく勉強を続けているな、という強い印象を今回も受けました。それに比べて私は、、、。

彼はまた趣味の幅も広く、その一つが釣りです。カナダは釣りに最高の国のようで、ボートも買い、本格的にやっているようです。
彼はトロントの郊外に住んでおりますが、トロントの郊外は車で1時間も走ると、無数の大小の湖があり、フィッシングには最高の国です。
そのSさんが数日前にサーモン釣りの写真を送ってくれました。メールによると、この釣ったサーモンは全て彼の食料となるとの事でした。以下に彼のメールの一部を。

「魚の食べ方は、独身生活のゆえいつも同じで、フライパンにバターをエイヤッ、サーモンの3枚おろしの手の平サイズをドスン、ジャガイモ/タマネギ/マッシュルーム/ショウガ等をバラバラと投入し、塩コショウをして蓋で密閉、すなわちアルミホイル蒸しとかムニエルとか称するもので最も手抜きをした食物と理解してください。

ただし絶対魚の皮を下が条件です。(あたりまえですか?)ほかの食べ方もトライしましたが、栄養面、時間、繰り返し精度から今はこれに落ち着いています。


そうです。彼も、前述のBさんも単身赴任なのです。私達の年代は子どもの教育、その他の理由で単身で赴任をせざるを得ないのが普通なのです。

Sさんはカナダに赴任をして、休日は趣味の魚釣りを満喫しております。素晴らしい湖と、彼の満面の笑顔の写真を見せてもらい、何かほのぼのとしたものを感じました。
今度はSさんの協力を得て、魚釣りの話をこのHPに載せよう。


みんな外地で逆境にめげず、がんばっております。
それと、今度カナダに出張したら、サーモン食わしてもらお。残しておいてくれよナ。
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