ニューヨーク
ニューヨークという名前は誰でも知っているとおもいます。私は、アメリカの大都会にはそれ程興味はないのですが、一回は行っておかないと、話のタネにもならないと思い、出掛けてみました。

コロンバスからは約600マイル(1000km)、車で1日の旅です。どこに、宿泊するか少しまよいましたが、結局ニューヨーク市内は止めて、隣のニュージャージーにホテルをとりました。

ニューヨーク市内は一方通行も多く、道も混雑している感じでしたし、駐車場探しで迷うのもイヤだったからです。
それと、ホテル代がえらく高そうに思えたので。(実際はそうでもなかったのですが。)

旅行は、行く前の下調べが大切ですが、例によってAAAで分厚いガイドブックをもらい、あれこれ読んでみましたが、日本から持ってきた旅行ガイドには載っていないたくさんの情報を得る事ができました。
朝の7時に出発、フリーウエーを飛ばしながらのいつもの旅です。天気も良く、車も少なくで快適でした。

途中でペンシルバニアのステートパーク(州立公園)に寄り、ここで昼のお弁当を食べました。ステートパークはどこへ行っても、本当に良く整備されており、快適です。

夕方になり、目指すホテルの近くに来ましたが、急に道に迷い、ホテルの周辺を30分以上グルグル回ってしまいました。

ホテルは遠くに見えているのに、フリーウエーからの出方が分からなかったのです。危うくニューヨーク市内に飛び込みそうになったりで、段々暗くなるし、50マイル(80km)近くも余計に走って、やっとホテルに到着。
思っていたよりも立派なホテルでした。マンハッタンまでは、10マイル(16km)程度の所で、ホテルの部屋からは、あの有名な摩天楼が見えておりました。

その日は疲れて、外に食事に行く元気もなく、ホテルのレストランで食事をしました。
明日からマンハッタンまでどうやって行くか、これもフロントで聞いたところリムジンを頼んでくれる事になり、一安心。
でもこのリムジン、マンハッタンまで何と、$50! 往復に$100、これでは4日間で$400!

1日だけリムジンを使い、翌日再びフロントに行って、もっと安い方法はないかと尋ねたら、あっさりとバスがある、という返事。
2日目からはホテルの玄関の横から出ているバスでマンハッタンまで。往復で$4。
でっかいバスに数人しか乗っておりません。ホテルの次のストップで、60才くらいの、東洋人の女性が乗ってきました。私達が、日本語で話しているのを聞くと、
「日本人の方ですか?」と尋ねられました。

アメリカに19才の時に来て、以来数十年ここに住んでいるとの事で、もうかなり日本語が不自由になっておりました。


私達はオハイオに住んでいる事、ここには観光で来た事、バスに乗るのは初めてである事を話すと、親切にバスの乗り方を教えてくれ、巨大なバスセンターに到着した後にも、いろいろとアドバイスをしてくれました。
別れる時に、ところで今日はどこに行くのですかと聞かれたので「国連を見学に行きます。」と答えたら、わざわざそのバス停まで連れて行ってくれました。

このご婦人の説明がなかったら、きっと迷いに、迷ったのではないかと思います。本当にありがとうございました。
ペンシルバニアで立ち寄ったステートパーク

広大な敷地全体が良く整備され、キャンプ場、ハイキングコース、サイクリングコースなどがあります。あちこちにテーブルがあり、ここで昼のお弁当を食べました。

お弁当を食べている間、私達以外に人影をを見ませんでした。何台かの車がゆっくりと遠くの道を通り過ぎて行っただけでした。

大抵のステートパークには湖があり、ここでモーターボートとか、水上スキーが楽しめるようになっております。魚釣りは厳しく制限されている場所が多いようです。
市内観光

先ず、初日には1日観光のハトバスに乗って、マンハッタンを中心とした、いわゆる観光名所巡りに参加。日本人のガイドがついて、効率よく回る事ができます。


昼食は中華街のレストランでお腹一杯食べる事ができて、これも費用の中に含まれております。

この時、横にいた女性のグループと話をしたところ、「6日間NYフリーの旅」とか言うパック旅行で、日本からの来たと言っておりました。
費用を聞いたら20万円との事。

お金持ちね、アンタ方。
二階建ての観光バス

上は露天。きっとこちらの方が安いと思うけど、英語の説明じゃ疲れて観光どころではなくなります。
とにかく、あちこちお上りさんだらけ。朝、観光バスに乗り込む時に、イタリア人だかの団体さんに会いました。

これらの客をめがけて、グッチとか、ロレックス(!)とかの超ブランド品のイミテーションの時計なんかを売りに、日焼けの濃いお兄さん達がやってきます。

私も試しに1個買ってみました。
$20のカルチェの腕時計を値切って、$15でした。カミさんと娘は軽蔑した眼差しで私を見ておりましたケド。
デパート巡り

あちこちにデパートとかが一杯あって、何故か娘はこういう所に入りたがります。
さすがNY、コロンバスとは違って洗練された店が多いのにはびっくりします。
値段は日本の半額見当で、割安感はあります。

やはり、日本人は上客なのでしょうか、場所にもよりますが、日本人とわかると店員がしつこく迫ってきます。

私は持ち物、服装には極めて淡泊な方で、いわゆる「買い物」という世界には殆ど興味がありません。
何でそんな布きれが$100もするのだ、とかすぐに言ってしまうので、カミさんと娘には嫌われております。
NYの寿司はうまい

NYは寿司のおいしい事でも有名です。私はお刺身が大好きなので、日本人観光ガイドに教えてもらった日本食レストランに行ってみました。
彼氏曰く、
「北大西洋のマグロは絶品です。」
NYには日本レストランが何百軒もあるそうで、味も値段も様々。私達の入ったレストランはマズマズの味で、量も十分にありました。
お刺身にウニがどさっと盛ってあったので、これはどこで採れたものですか?と聞いたら韓国からの輸入ですという返事が返ってきました。
あっ、そう。
イタリアンレストラン

これはイタリア人街に行って昼食を食べた時。
旅行ガイドに「是非おすすめ!」と書いてあったので探して行ってきました。
奥の席に東洋人の家族が1組、つまり東洋人の2組だけしかおりません。
その人がちらちらこちらを見るので、誰かと思ったら、同じ会社の駐在員の家族。

びっくりしたー。オハイオからNYに来て、同じ会社の家族と会うとは思わなかった。

つまり、彼氏も私と同じガイドブックを見ていたというわけ。
NY美術館

セントラルパークの横にあり、大量の美術品を貯蔵、展示しております。

ゆっくり回ると1日でも足りないくらいの規模で、その中身もケタ違いです。
シカゴ美術館、ボストン美術館、ワシントンのスミソニアン美術館、何でアメリカにはこんなにたくさんの、いい美術館があるのダ?

私達はここでほぼ丸一日を費やしましたので、十分に堪能する事ができました。私は特に16ー17世紀の絵画に興味がありますので、ハッピーな一日でした。
スサイゴンの看板

ミュージカルでも有名なのがNY。

今回は4日間という短い期間だったので、ミュージカルをみる時間がありませんでした。
あちこちに有名なミュージカルの看板を見かけました。

今度NYに来たときは、ゆっくりとミュージカルを見るぞ。
5番街の近く

有名ブランドの店とかが並んでいます。
NYは本当に、アメリカの人種の雑多さを感じさせます。

コロンバスに住んでいると殆どが白人で、それに慣れた私達が、このような場所に来ると、オオゲサに言えば、別な国に来たような感じさえ受けます。


人の歩く早さも、東京程ではありませんが早いし、バス/地下鉄も走っています。
国連本部前の広場

内部の見学は、あいにく日本語のコースの時間と外れてしまったので、英語のコースに参加しました。


説明のアメリカ人(職員はアメリカ人が一番多い)が国連の活動はいかに、貢献的で素晴らしいか、またアメリカかいかにどの分野でも中心的に活動しているか、まくしたてておりました。
20人くらいのグループでしたが、途中で質問は?とみんなに聞いたので、私は、

「ところで、国連は各国の拠出金で運営されているが、アメリカ合衆国が一番、この拠出金を滞納しているが、活動に支障はないか。私は日本人だが。」
と質問したら、真っ赤になって、
「アメリカは支払っていない事はない。それは政策的に、、」と更にまくしたて、私をにらんできましたっけ。

お前の月給、日本が一番負担しとるんや、あんまりアメリカ、アメリカ言うな。
国連=アメリカとは違うんやぞ。
覚えとけ!!
帰りの朝、ホテルのロビー

いろんな新しい発見をしたNY旅行。今回は4日間という短い期間であちこち欲張ったスケジュールでした。
今度は、的を絞ってもう一度行ってみようと思います。

でもマンハッタンの中では車は運転したくはありません。東京か大阪でタクシーの運転手の経験でもあれば別ですが。


今回のようにニュージャージー側にホテルをとって、ここから「通う」というのはいい方法かも知れません。
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