京都1日観光:06−12
京都は私の故郷から近鉄特急で2時間ちょっとで行けるところです。最後に京都に行ったのは30年前で、それ以来京都は行った事がありませんでした。
今回の一時帰国、いつもよりかなり短い期間だったのですが、家族4人が7年ぶりに揃う事ができたので、これを利用してみんなで京都に出掛けました。

家族4人で旅行をしたのは99年にフロリダのデズニーランド、ユニバーサルスタジオに行ったのが最後で、それ以降一瞬だけ4人で顔を合わせる事はありましたが、ある程度ゆっくりとできる状態で4人が揃うというのは7年間なかったのです。
私とカミさんはオハイオ、上の娘は東京、下の娘は三重県とバラバラに住んでおり、それぞれ仕事もあるので時間の都合がつかなかったのですが今回は丸1日、4人でワイワイとやってきました。。
出発準備です

土曜日の朝7時の電車に白子駅から乗りました。その前にコンビニで朝食を買い込みます。

7時過ぎの駅前のコンビニは、ご覧のように結構なお客が入っています。
日本は本当に便利な国です。こうやってチョコチョコと何百円かでお弁当をさっと買えるのですから。

アメリカもサンドイッチとかボックスランチの類を買うことはできますが、例によってああでもない、こうでもないと店員とお客のやりとりがあり、レジを済ますまでに20分くらいかかります。
京都駅に着きました

9時20分過ぎに京都駅到着、10時からの京都1日観光を申し込んであったの烏丸口から、このバスに乗ります。

料金は1人約7000円、そうかNYとかボストンの1日観光も70ドルくらいだから、ドル換算すると殆ど同じ料金か、、、、なんて計算をしちゃいました。

2階型の大型バスで50人ちょっと、70%くらいの乗車率でした。
ガイドさんはニコニコした大きな声の感じのいい人でした。
賀茂川

最初に向かうのは平安神宮です。あの有名な賀茂川を渡ります。
見た目は若干、貧相な川であります。

「賀茂の河原に千鳥が騒ぐ、、、、又も血の雨、涙雨、、、、、武士という名に命を賭けて、、、、新撰組は今日も行く、、、、」、の賀茂川です。

って、言ってもみんなこんな歌詞知らないだろうな〜。
京都は幕末の歴史の大舞台でもあります。
平安神宮−1

日本にいた12〜3年前、旅行好きな私の上司であったある部長が言っていました。

「N君、どこか観光地に行った時は、団体旅行の横にそれとはなしにくっついて、ガイドさんの説明を聞くといいよ。
声は自然に拡散して耳に入ってくるんだから問題ないわけだ、、、、。」

ナルホド、こういうガイドさんは限られ時間内で説明をしなくてはならないので、ピントの合った中身の濃い話をやっていますからね。
平安神宮−2

平安神宮は明治28年に平安遷都1100年を記念して創建されたもので、昔の平安京の壮麗さを偲ばせる、とあります。

行ったのは大晦日・年越しの2週間前、そのための準備がいろいろと行われておりました。

3人ともえらい着ぶくれですが、この日は暖かくて私なんかは上は薄いジャンバー1枚でした。
平安神宮−3

平安神宮の中には実に綺麗な庭園があります。
私はこういうところに来ると、見るだけでなく精神的にもゆったりとしたいのですが、それには時間が必要です。

私が、ボーっと立って庭園を眺めていると、「集合時間に遅れるよ!」、容赦ない言葉が3人の口から出てきます。
この時の気分は、口の中に入れた食べ物を噛んで味わう前に、ゴックンと飲み込んでしまうのと同じような感じです。
仕方ありません。団体ツアーですから。
平安神宮−4

ここは神宮ですから、入る前に手を清めるところがあります。
ここの2人の日本人の女の子は、神宮の参拝を終えてバスに向かう途中で手を洗っております。全く逆であります。

「あのナー、ここで手を洗うのはどういう意味があるのか知ってるのか〜〜。」

この日本人2人の父親とおぼしき人は、ひとしきりウンチクを垂れるのでありました。
嵐山−1

いきなりうどん定食です。
嵐山に着いた私達は先ず食事を済ませるように言われ、あるレストランに案内されました。
イイですね、団体旅行は。食事もちゃんとそれなりのところに連れっててくれます。

このうどん定食、うどんの中には水菜も入っていますし、小さなお椀に入った炊き込みご飯もついていますし、カブラ漬け、豆腐ありました。京都の味を凝縮しておりました。
980円の幸せであります。
嵐山−2

うどんを食べた後、レストランの1階の土産物屋を覗いてみました。
京都らしいお土産がどっさりと並べられております。

いろいろな綺麗な色紙とか扇子、西陣織のネクタイとか帯とかかなり高価なお土産も売られておりました。

日本の土産屋の特徴である食べ物のお土産はここの店にはあまり置いてありませんでした。
嵐山−3

渡月橋をバックに、これぞ嵐山って感じのスナップです。
12月の半ばというシーズン外れの季節のせいでしょうか、人出もそんなに多くはなく、散策をしても人をかき分け、かき分けという感じではありません。

お天気は快晴ではなく、靄がかかった曇り空、嵐山がくっきり見えなかったのが残念でした。
嵐山−4

京都での食べ物のお土産と言えばやはり京漬け物でしょう。
千枚漬け、その他こんのもあったの?っていうようなものまでいろいろと売っておりました。
漬け物は液体燃料注入時のアテにも具合がいいので、何種類か購入しました。

我が故郷には「伊勢たくあん」があり、一応名物という事になっています。でも私は殆ど名物って意識したことはありませんけど。
嵐山−5

嵐山近辺はブラブラと回っても1時間半ちょっとあれば十分に散策できます。

お土産屋が並ぶ端の方に京福電鉄の嵐山駅があり、ホームの奥に「嵐山温泉」というのがありましたので、150円を払って入ってきました。
温泉と言っても、足湯温泉で足だけを湯に浸すものです。

でも気持ちいいのですねー、これが。
15分以上入っていました。この日は随分歩いたのですが、このお陰でしょうか、あまり疲れを感じませんでした。
金閣寺−1

金閣寺は正式には鹿苑寺と言うそうです。知りませんでした。池畔に立つ金色に輝く楼閣にはやはりウーン、と唸ってしまいます。

境内はかなり広く、見事に清掃も行き届いています。俗人として気になるのは、この楼閣に張られている金はどれくらいの量なのか、とう点です。
観光案内には10cm四方の金箔20万枚を使ってある、としか書いてありません。さて?

金閣寺は確か世界遺産にも登録されていると記憶していますが、違いましたっけ?
金閣寺−2

なかなか感じのいい茶屋があり、一服したかったのですが、これまた団体バスツアーの宿命、時間がなくてダメでした。

金閣寺は昭和25年に学僧によって放火され、消失しました。そしてこの学僧はその後、裏山で自殺をはかったのですが、死にきれなかったようです。

この事件を題材にした三島由紀夫の小説が「金閣寺」でずっと昔に読んだことがあります。(かなり難しかった事だけを覚えています。)
金閣寺−3

朱印所を出て階段を下り、左に曲がるとぐるっと一周、元の駐車場に戻ります。

今回の1日観光で訪れた場所はいずれも京都の一番有名な見どころ4カ所でしたが、大体この写真くらいの感じの人出で、かなりゆったりと観光をする事ができました。

それと外国人(特に中国人)が多いのには少々びっくりしました。私達の乗ったバスにも6〜7人いました。
日本語の説明分かったのかナー。
清水寺−1

1日観光最後の訪問場所は清水寺です。ここは京都市内の東の方に有り、金閣寺からバスで20分くらいかかりました。

バスを降りて山門に向かいます。ここだけはごらんのようにすごい人です。
バスのガイドさん、体格にものをいわせてグイグイ人をかき分けて前に進んでいきます。

私はガイドさんの旗を見失わないように、必至で追いかけます。でも人がじゃまで前に進めません。
カミさんと娘2人も先に行ってしまいました。
清水寺−2

境内に入るとやはり手を清めるところがあります。
えらく混んでいたので、手を清めた事にして先に進みました。
ここでこの手洗いの水をゴクゴク飲んでいるオジサンがいましたけど、お腹のほう大丈夫なのかナー。

清水寺は天気がよければ京都市内もよくみえるそうで、眺めのいいところでもあります。
清水寺−3

これが有名な清水の本堂の舞台です。
建物は戦乱で何度も消失しており、今のものは1633年(寛永10年:江戸時代)に再建されたものだそうです。

ここから飛び降りると、所願成就ならばケガをせず、ダメであっても成仏できるという事で、明治になって禁止されるまで、飛び降りる人が後を絶なかったそうです。

端まで行って下を見ましたが、ウーン、ここから飛び降りるなんて信じられません。
清水寺−4

お賽銭を投げてお願い事をします。
みんな健康でいれますよう、家族が仲良く暮らせますよう、お金が一杯貯まりますよう、交通事故に遭わないよう、、、、、。

100円の賽銭で目一杯の願い事をします。よく考えるとかなり厚かましい訳で、仏様も何と思っているのでしょうか。
それだけ一杯頼むんやったら、もうちょい賽銭をはずんだらどや?という声が聞こえてきそうであります。
清水寺−5

清水寺の境内は起伏が激しく、階段を上ったり、下ったり、結構大変です。

朝ご飯は電車の中でお弁当、お昼は嵐山でうどん定食、持参したおやつもバスの中で全部食べちゃいました。
そろそろかなりお腹が減ってきましたが、もう少しの我慢です。
京都駅に戻りました

4カ所を朝10時から夕方の5時前までの6時間半をかけて回る1日観光、なかなか充実していました。

50人以上の人がいたにも係わらず、集合時間などに遅れた人は一人もおりませんでした。珍しい事だと思います。
それにガイドさん、運転手さんが非常に気持ちのいい方だったので、楽しく観光をする事ができました。

5時20分の特急に乗って、あとは帰るだけです。
白子駅に着いてそれから食事をして、結局家に帰った時は夜の10時近くになっていました。7年ぶりの家族での旅行、このように日帰りで行くのも悪くはありません。

私はこの4日後にオハイオに戻りました。さて、今度はいつこのような機会があるのでしょうか。何とか1年に1回くらいのペースでこのような旅行ができるといいナー、と思っています。
さて、今度はどこに行くかナー、、、、、。
inserted by FC2 system