ボストン−2(その1) : アメリカの古都
8年前に来たボストンを再び訪れてみました。前回は車で来たのですが今回はコロンバスから飛行機で1時間半、あっという間に到着です。ボストンそのものはそれ程広くなく、有名な場所の殆どは歩いて回れる距離にありますし、地下鉄が非常に便利にできています。

普通は2日程度のスケジュールで十分と言う人が多いのですが、私達は3泊4日のちょっと贅沢なスケジュールでボストン見学をしてみました。
ローガン空港着陸寸前のボストン

マサチューセッツ州の州都のボストンは、アメリカの独立戦争のきっかけとなったボストン茶会事件発端の地です。

ボストンができたのは1630年だそうで、1620年のメイフラワー号で清教徒がプリマスに上陸したのがアメリカの始まりとされています。

が、これは間違いで、13年前にイギリスから白人の集団が来ていたそうで、スペイン人はもっとうんと前から来ているし、ネイティブアメリカンに至っては3万年前から住んでいます。
地下鉄の切符を買う日本人親子

朝6時45分のコロンバスからのフライトで、朝8時半には空港に着いてしまいました。空港からはシャトルで地下鉄の駅まで。

ここで切符を買います。ボストン市内はどこまで乗っても1ドル25セント、1日乗り放題券が7ドル50セントです。定期券は44ドルとありました。

あの訳のわからないトークンとかいう代物はなくなって来ており、やっと切符の裏に磁気テープが貼られた切符になったようです。
コロネードホテル

私達が泊まったホテルはシェラトン・ボストンでここに行く途中のホテルです。
パトカーとか白バイ、それに海軍の下士官がうろうしていました。

周りのビルから何人かの人が出て見ていたので、何か有名な人が来ているのか聞いたのですが、その人も知らない、と言っていました。

夕方までこの警備(?)は続いておりました。一体誰が来ていたのかナー、、、、。
ボストン・ダックツアー(1)

これは第二次大戦時に作られた水陸両用の上陸用舟艇で、これでボストン市内を走り廻り、チャールズ川に飛び込んで川からボストンを眺める、というツアーです。

この水陸両用車60年以上前に主としてGMで2万両作られて、エンジンは1935年設計の135馬力、未だに全然問題なく走れる、と運転手は言っておりました。

早速乗ってみる事にしました。コースは1時間20分、料金は27ドル。
ボストン・ダックツアー(2)

乗り心地は決してよくありません。車輪にまともなサスペンションが付いていないからです。

運転手はマイクで説明をしながら街の中を走ります。ボストンの街の中は殆どが一方通行で、ごらんのように車で混雑していますから、初めての人は運転は難しそうです。

この水陸両用舟艇は沖縄戦で大活躍して、ブッシュ大統領のお父さんも沖縄戦で大活躍した、と訳のわからない説明をしておりました。
ボストン・ダックツアー(3)

チャールズ川に飛び込んだダック。5ノット(時速約9km)でのろのろと走ります。

運転手は観光案内をするというより、このダックの事ばかり冗談を交えて話していました。
でも悲しいかな、みんながずっと大笑いをしているのですが、私は殆ど理解できませんでした。

3日間のボストン市内観光の間に何十回もこのダックを見掛けましたが、乗っているのは白人の観光客ばかりでした。
アメリカ人はナゼか、どこに行ってもこのような乗り物に乗るのが好きです。
ボストン・ダックツアー(4)

チャールズ川からケンブリッジ方面を見た景色です。
この少し左がMITです。なかなかの眺めです。

休みになると係留してあるボート、ヨットが川に出てボストンの東側の海まで行くのでしょう。

ボストンは緯度では北海道の旭川と同じくらいだそうです。
海に近いとは言え、マイナス20℃くらいになる事もあり、雪も降るため冬は相当に厳しいという話でした。
ボストン図書館

コプリー広場の横にある図書館で、1848年に創設との事です。アメリカ最古の公立図書館で、世界最初の公衆に対して無料で公開される近代図書館だそうです。

そう言えば8年前にボストンに来た時、ここの階段に腰を掛けて休憩したのを思い出しました。
下の娘は服か何かを買いに近くのデパートに行ったのを覚えていますが、あの時私をここに残してどの辺のデパートに行ったのだろう?

8年前と何も変わっていませんでした。
トリニティー教会

ボストンの街はあちこち、それこそブロックごとに教会が建てられています。これは18世紀の頃に住宅がどんどん建てられたのと同時に教会も建てられたからだそうです。

近代ビル街の中にこのような広場があり、そして古い教会(建物)が混在しているのがボストンの特徴です。
この横がボストン一の高層ビルのジョンハンコックセンターで、911までは最上階の展望台まで行けたらしいのですが、今はダメです。ザンネン。
ニューベリー通り(1)

NYの5番街に相当するところでしょうか。この向こう側がパブリックガーデンで、このバーバリーのショップと反対側のリッツカールトンホテルから10ブロックくらい続きます。

ブラブラと歩いてもなかなか洒落た通りだなー、と思いました。小さなレストラン、コーヒーショップもあり、ヨーロッパ的な雰囲気です。

何とインスタント鮨屋があったので、店の中を覗いてみました。1年間くらい日本食を食べない状態だったら、おいしく頂けるかも知れません、、、、。
ニューベリー通り(2)

私はこのようなファッションのお店には殆ど興味がないのですが、雰囲気は好きです。

不思議なのはあれ程他の通りなどでは見掛けたインド人風の人が全くいない事、東洋人もうんと少ない事です。見掛ける東洋人に日本人は殆どおりませんでした。
1軒だけMAKI−JAPANだかMIKI−JAPANだか、このような名前のヘアーサロンを見掛けました。外から見えた従業員は東洋人ではありませんでした。
ニューベリー通り(3)

8年前に来たときはここの通りにあった日本レストランで食事をして、その後カミさんと下の娘はアイスクリームを食べたのを覚えています。

その時のアイスクリーム屋を探したのですが、見つける事ができませんでした。
平日の夕方でしたが、人通りも結構多く、店にもそこそこ人が入っておりました。
ニューベリー通り(4)

この通りは一番東側がシャネル、カルチェ、ブルックスブラザーズとかの高級ブランド店、段々西に行くとカジュアルな店が多くなります。

停まっている車もベンツとかBMWとかの高級車が目立ちます。この通りの北側の通りは、遊歩道があってアパートがずっと並んでいます。
やはり駐車してある車は高級車が目立ちます。

もちろん高級住宅地ではありませんが、部屋を借りるのはそんなに安くはなさそうな感じでした。
パブリックガーデン(1)

ボストン市内のど真ん中にある。きれいな公園です。ひょうたん型の池があって白鳥とかカモが泳いでいます。
行った時は街も公園も観光客等で結構な人で一杯でしたが、ごらんのように遊歩道を少し離れると、静かな雰囲気です。

このほんの横は赤いレンガの古い建物のアパートが何ブロックも続いており、このアパートに住めば公園を我が庭にする事ができます。
パブリックガーデン(2)

西の出入り口のところにジョージワシントンのカッコイイ乗馬姿の銅像があります。
遠くに見える高層ビル群とその手前の緑の木々、芝生、本当に絵になる風景です。

パブリックガーデンに続くボストンコモンもそうですが、いろんな人の銅像がたくさんあります。
根気強く横にある説明書きを読めば誰なのかよくわかるのでしょうが、読む気にはなれません。
私の場合、英語を読むとストレスが溜まるものですから。
ボストンコモン(1)

アメリカ最古の公園だそうで、パブリックガーデンと道路一つを隔てて隣接しています。
ボストンに来ると、アメリカ一とか、アメリカ何とかという場所とか、建物が多くあります。
とにかくキレイな公園ではあります。

なぜ公園(パーク)と言わないかですが、市民の集会とか演説とか軍隊の練兵場とか多目的に使われたのでコモンとなったという説明でした。

納得です。
ボストンコモン(2)

ボストンコモンの南東の道路(トレモン通り)からパークストリート教会の方を見たところです。
この右のちょっと後ろ方向がチャイナタウンです。

ボストンコモンは日中は観光客等で賑わっていますが、夜は治安のよくないとこrです。
昼間でも乞食(ホームレス)とか、見るだけでヤバそうな黒人がうようよいます。

やはりここはアメリカです。
チャイナタウン(1)

NYとかSFとは比較にはなりませんがボストンにもチャイナタウンがあります。
全部歩くことはできませんでしたが、各種レストラン、いろいろな食材店を中心に店が並んでおりました。

お店はそれぞれあまり清潔という感じではありませんが、見て回るには楽しいところです。
他の都市のチャイナタウンに比べて黒人が目立ち、夜は来る気にはなれません。
チャイナタウン(2)

ボストンに来る前からある中華レストランの飲茶(旅行案内書に出ていた)を昼食に食べるという計画でおりましたので、探し当てて行ってみました。

大きな店で、次々とワゴンで運ばれてくる皿を食べます。食べてみて昨年に北京に行ったときの味を思い出しました。本場の味です。
ワゴンを運んでくるオバサン、オネエサンの愛想のないのも本場と同じでした。
チャイナタウン(3)

歩いている人は当然中国人が多いです。
これらの人、特に男性を見ると、さて?何か共通点があります。

それは何か?
帽子(ナイキの帽子がナゼか多い)をかぶって、白いスニーカーをはいて、そしてジャンバーを着ている、この3点です。
それに気が付いてから、行き交う人の格好をずっと観察すると面白いように同じでした。
フリーダムトレイル

ボストンのダウンタウンにあるアメリカ独立等に関する史跡を歩いて回るトレイルで、ボストンコモンの北側からスタートします。
回るのは簡単で道路に赤い線が描いてあるのでそれに沿って歩きます。
全部で16のポイントがありますが、全部回ると2時間は軽くかかります。
時間の都合で最初の1kmくらいだけを回ってみました。
ここはスクールストリートの入り口で、オハイオの我が家はスクールウエーコート、何だか似ているので、写真を撮っておきました。
オールドサウス集会所

かつてボストン市民の集会所として使用された教会です。
アメリカ独立はイギリスの税金強化に反対する市民とイギリス軍の衝突、その後のボストン茶会事件、で、独立戦争が始まった。
という事らしいのですが、詳しい知識はありません。

この集会所にもいろんな資料が展示されていますが、全部英語だし、ちょっと読んでみましたが、目がクラクラするので直ぐにギブアップでした。
ボストンのザリガニ

ボストンに着たら何を食べるか。それは迷うことなくザリガニ(ロブスターともいう)です。
ホテルの裏のボイルストンストリートで見つけたレストラン。今回は何と2回もお世話になってしまいました。

ロブスターテール、ヒレ肉ステーキ、でっかいエビのから揚げ4匹、それに特大の焼きイモのコンビネーションで25ドル。
もうお腹一杯、私のダイエットも水の泡。おまけにワインも1本、私一人で空けたので天国の入り口に達してしまいました。
ボストン名物、ダンキン・ドーナッツ

アメリカはどこに行ってもあのMのマークのマクドナルドがあります。でも例外があることがわかりました。ボストンではこのMを見ません。
その代わりダンキン・ドーナッツの店が1ブロックごとにあります。ボストンはダンキン・ドーナツ発祥の地でした。

そこで経緯を表して私達もダンキン・ドーナッツを頂きました。2個で99セントのキャンペーン中でした。
普通は1日目は移動に時間を取られたり時差がありますから、目的はあまり動き回ることはできません。
でも今回は朝6時45分のフライト、フライト時間は1時間30分、時差なしのボストンでしたから1日目から目一杯の観光をする事ができました。
ボストンは自分の足と地下鉄だけでどこでも行ける、コンパクトな街です。
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