バンコック(1)
仕事を辞めて7ヶ月が経ちました。以前からぼんやりと計画している事に海外ミドルステイというのがありました。
海外ミドルステイとはロングステイ(数ヶ月〜1年以上)ではなく、日本に住みながら1〜2ヶ月程度の長さで海外に住むことです。

身近な方である私の先輩のSTさんという方は毎年冬に3ヶ月程度タイ・バンコックに行っており、以前から一度バンコックを尋ねてみたいと思っていました。

バンコックには10年以上前に1回行った事があります。その時は仕事での出張だったのでホテルと会社の往復でしかなく、一般的な見聞をする事はできませんでした。

今回も限られた時間ではありましたがSTさんの案内のお陰で、ほんの少しだけバンコックの様子を感じとる事ができましたのでその様子を写真とコメントで簡単にまとめてみます。

先ずは日本出発からバンコック観光編です。
まるは食堂の海老

出発の前日に名古屋空港のいつものホテルに泊まります。
そして夕食はいつものとおり空港の”まるは食堂”で海老フライ定食を食べます。

ここの海老フライ定食は以前は2本あったのが、数ヶ月前の例の有名ホテルの偽物食材騒ぎの直後から1本になりました。
1本になった理由は”海老が市場で不足のため”と説明しています。

こんな理由、いつまで続けるのでしょうか。
エアーチャイナ

エアーチャイナのビジネスクラスは他の航空会社に比べる非常にお値打ちです。

エアーチャイナは今回初めて乗りました。
安いから機内サービスも手抜きという訳でもないし、新聞雑誌もきちんと揃えているし、液体燃料も無制限だし、CAはベッピンさんだし、特に問題は感じませんでした。

機内エンタテイメントも充実していました。
話題の”永遠のゼロ”という映画を観ました。
台北空港

エアーチャイナの日本からの東南アジア便は必ず台北でワンストップします。

台北空港のエアーチャイナのラウンジではラーメンとかを提供してくれます。
JALのラウンジもあったような記憶がありますが、一応賞味してみました。可もなく、不可もなく、でした。

注意しなくてはならないのは、名古屋からバンコックに着くまでにラウンジを2回、機内食2回になるので、着いたときは胃もたれを起こしてしまう事です。

オレって、食い意地が張ってきたのかな?反省。
無事バンコック到着です

ここも立派な空港です。荷物を受け取り、税関を素通りして外に出ます。

両替屋とか観光・ホテル案内とかとか一杯カウンターが並んでいます。
外国に着いて先ずやること、それは両替です。

窓口とATMの両方でやってみましたが、窓口はやはりレートが少し悪いようでした。

リムジンを頼んでホテルまで行きました。
STさんが歓迎してくれました

ホテルには予定より1時間近く遅れてしまい、おまけに到着の電話連絡もしなかったのでSTさんご夫妻にご心配をかけてしまいました。

今回のバンコック行き、デモの件で一旦は諦めていました。
ところがSTさんから「特定の地域以外は全く関係なし」、という連絡をSTさんから受けて急遽行くことを決めたのでした。

この翌日にデモの集団に爆弾が投げ込まれて死者が出たというニュースがありました。。
ホテル(1)

ホテルはBTSのプロンポン駅から徒歩5〜6分のところにある”アリストンホテル”、STさんのご紹介です。ホテルは便利なところに位置しています。

エンポリアムデパートまでも5分、コンビニ、マッサージ、日本レストラン、タイレストラン、飲み屋、何でもあります。

ホテル自体は新しくはありませんが、古くて使いにくい、という訳でもありません。

元々お値打ちなホテルなので、一番いい部屋にしてもらいました。
ホテル(2)

寝室以外にもう一部屋あってここでゆったりとくつろげます。
台所もついていて、食器も一揃えあります。
WIFIも少しスピードは遅いが無料です。

朝食のバイキングは悪くありません。オムレツもちゃんとうまく焼いてくれます。

1ヶ月とかの滞在だったらこういうところでもいいと思います。
値段の交渉はできるのかな〜。
1日観光出発

翌日は朝から1日観光です。
泊まったホテルは観光会社のバスが迎えに来てくれないホテルです。
そこで迎えに来てくれるホテルまでタクシーで行き、そこから更にいくつかのホテルに寄って客をピックアップするという少々ややこしい方法でした。

市内をグルグル廻ったのですが位置関係がさっぱりわかりません。
でも軍の救護所とか、兵隊の姿も見えたのでこの辺はデモの地区なのでしょう。
集合場所のホテル

最後に連れて行かれたホテル、ここで最終的な私達が参加するツアーのメンバーと一緒になりました。
メンバーは私達の他に20才ちょっと過ぎの女の子2名、合計4名でした。

ホテルのロビーでは観光客が盛んに写真を撮っていました。
中国語であるのは間違いない、服装からすると大陸からの観光客のようでした。

他には若いタイ人の女の子を連れた日本人のおっさんが朝からデレデレ。
「君、どこか見えないところでやれ!」
ココナッツファーム(1)

4人はバスに乗って出発。女の子2人はシートに横になって爆睡。
ハハーン、昨夜飲み過ぎたのだな〜、、、。

トイレ休憩ではのそのそ起きてきて、化粧を始めたりつけまつげしたり、、、そしてまた爆睡。
オマエら、何しに来たんや?

ま、それはともかく1時間近く走り続けて、「着い〜たところが番外い〜地い〜、、、(小林旭の唄、知らない?)」、ではなくココナッツファームでした。
ココナッツファーム(2)

着いてみてびっくり、毛唐の集団です。
フランス語をしゃべっています。という事は南極から来たのかな?(アホか)

最近は東南アジアを毛唐を乗せたクルーズ船が走り回っています。
従ってここからの上陸客という可能性大です。

ココナッツファームでは何を作っているかというとココナツシュガー、つまり砂糖です。

ちょっと口に入れてみました。独特のほんのりした甘さです。
ココナッツファーム(3)

砂糖を煮詰めて作る実演場の横に土産物屋があったので入ってみました。
きれいなカーペットが大量に売られていました。

これは床に敷くのではなく壁掛けかな?でもタイも壁掛け絨毯が有名なのか、よく知りません。
デザインはやはり”象さん”が殆ど。

まあ、目の保養ですね、これは。
水路巡り(1)

ダムヌン・サドウアク水上マーケットに行く前にその近辺を縦横に走っている水路をエンジンボートで巡ります。

風景とか船は全く違いますがベニスのゴンドラでの水路巡りと同じです。
水の濁り方、匂いもよく似ています。

ここでも観光客の3分の1以上は白人です。
水路巡り(2))

水路の周りには家が建っていて台所とかがチラと見えたりします。これもベニスと同じです。

水路では洗濯をしているお母さんがいます。その横にはコップと歯ブラシがあります。
エーッ、ここで歯を磨いて口をすすぐの?

コップと歯ブラシは何軒も見ましたので間違いなさそうです。
でも口をすすぐのは別の水でやるんでしょ?

コップと歯ブラシはベニスでは見ませんでした。
水上マーケット(1)

ダムヌン・サドウアクに着きました。
スゴイです。これぞタイ、って感じです。様々なものが船の上で売られています。

ラーメンも船の上で作ります。小さなパンケーキのようなのも船の上で焼きます。
それらの様子がよく見えます。

ラーメンは確かに旨そうですがドンブリはこの水路の水で洗うようです。

従ってラーメン食うにはかなりの勇気が必要となります。
水上マーケット(2)

我々の倭人グループ4人も手こぎのボートで水路に
繰り出します。

「らっしゃい、らっしゃい、はいこの象さんの彫り物安いよ!ほら、そこのお父さん、買ってらっしゃい!」

日本だったら騒音の渦でしょうが、さすがタイ国、そういう野暮な事はありません。

船の物売りも建物の水際の物売りも、でかい声を出しません。
水上マーケット(3)

ココナッツジュースにビール、こういうものも売っています。
ビールは氷の上に置かれています。

前に飲んだココナッツジュース、「ウマイ!」、というほどのものではありませんでした。

ビールは我がグループの2人の女の子が買って、プシュー、グビグビ飲んでいました。

本当は私も飲みたかったのですが、カミさんがジロと睨みましたので、、、。
水上マーケット(4)

エンジンボートです。
ナゼか狭い水路の水上マーケットの中に1隻だけ入ってきました。
エンジンボートのエンジンは明らかに車のエンジンです。

ラジエーターがないので、そこは少し工夫がしてあるようですが、もともとが超頑丈で信頼性の高い日本製のエンジン、こういう使い方なら何年でも保つでしょう。

このボートは東南アジアのあちこちで見れるようです。
水上マーケット(5)

このオジサンはバッグ類を売っています。ブランド品のイミテーションですが堂々と売っています。

見ていると結構売れています。買っているのは毛唐です。キャーキャー言いながらオバサン連中が買っています。

デザインがブランド品にそっくりさんでも”実用品としてのバッグ”を買っているのだから関係なし、という事でしょう。

日本人はナゼかブランド品とステータスを結びつけるのでイミテーションは買わないみたいです。
倭人3人+ガイドさん

濃い化粧の職業不詳のお嬢さん2人、実は京都から来た大学生でした。話すと純情な子達でした。

バスの中でIーPHONEか何かを弄りながら、

「ボッシブルってどういう意味?XXちゃんわかる?」
「サ〜、わかんな〜い」

という会話を聞いて、「こりゃ大学生じゃないな〜」、ってオジサンは自信を持っていたのですが、見事ハズレでした。
エメラルド寺院(1)

正式にはワット・プラケオと言うそうです。
ここに来るのは2回目です。大変綺麗な寺院で、以前に来たときより観光客は2倍くらいいる感じです。

1700年代後半に建てられた寺院だそうですが、全ての建物が当時のままなのか、再建されたものがどれなのか、よくわかりませんでしたが、非常にカラフルで見栄えのする寺院です。

写真撮影のスポットは迷ってしまうほど一杯あります。
エメラルド寺院(2)

ここは同じ敷地内に国王が住む”王宮”と国家の行事をするお寺が建てられており、要所は軍隊によって警護されています。

王宮横に立哨している兵隊さんはかっこいい制服を着ており、また容姿端麗なので人気の的で、観光客が写真撮影を希望します。

撮影の時はちゃんとカメラの方に目線をくれます。。
エメラルド寺院(3)

エメラルド宮殿に隣接した国王の公的な居住場所で、チャックリー宮殿と呼ばれています。
実際に国王はここには住んでおらず、何も使われていないようです。

時間があれば入れるところまで入ってゆっくりと見学したかったのですが、こういうツアーは時間が限られており、それができません。
休憩中のお坊さん

エメラルド寺院を出てバスを待っている時、ふと横を見ると年配のお坊さんが腰を掛けて休憩をしておりました。

”居眠り”とは申しません、”休憩”です。

バンコック市内でお坊さんはそんなに頻繁に見掛ける事はありませんが、黄色い衣を着ているので遠くからでもすぐにわかります。

このお坊さん、余程お疲れになっていたのか、ずっと同じ姿勢で微動だにしませんでした。
ワット・アルン(1)

ボートにてチャオプラヤ川を渡って、行きます。

ここで4mくらいの塔の上にある小さなお皿めがけてコインを投げて乗せようと何度もやっていたら、若い女の子の集団に日本語で、「何やってるんですか〜」、と声を掛けられました。

「上に乗るとラッキーな事がある」、と説明をすると、「ホント〜?」、とか大声で喜んで同じようにコインを投げていました。

半島人のかわいい女の子のグループでした。
ワット・アルン(2)

ここの大仏塔は75mの高さがあり、上れます。
ここでもやはり白人のグループがいて今度は英語を話しています。聞き慣れた訛りのない英語です。

どこから来たのか聞いてみました。カナダ・モントリオールからでした。
それで納得です!

ココナッツファーム、水上マーケットなどでなぜあんなに多くのフランス語をしゃべる連中がいたのか、この連中と同じグループなのでしょう、きっと。

クルーズ船が入港して乗客が上陸、あちこちの観光地を訪れているようでした。
ワット・アルン(3)

大仏塔に登るのは階段で、垂直と思えるくらいの急な長い階段です。
上るのも降りるのもみんな手摺りにしがみついて情けない格好をしています。

ひとり転げ落ちたら、みんなダンゴになって下まで真っ逆さまです。日本だったらこういうのは許可にならないと思います。
日本はこういう面では面白くない国です。

この階段、メキシコのティオティワカンのピラミッドに上ったのを思い出してしまいました。
チャオプラヤ川

水量が大変多い大河です。
川の水域はタイ全土の3分の1以上を占めるそうです。
この川の恵みによってタイは世界有数の稲作国になっています。

午前中にバンッコクから車で1時間かけて行った水上マーケット、途中では車窓から豊かで広大な水田を見ることができました。

この川の水は農業用だけではなく、運搬用に使われており、タイを支えてきた自然の恵みなのです。
ワット・ポー(1)

再び船に乗ってチャオプラヤ川を渡り、今度はワット・ポーに向かいます。バスを降りてワット・ポーに向かう途中、タイ人が使うマーケットを通ります。

懐かしい干物の匂いです。タイの魚の干物も日本の魚の干物も同じです。おっ、スルメもあります。
しかし、この匂い、毛唐は耐えられないと思います。

オハイオでバックヤードでスルメを焼いたら、「誰か人を焼いてる!」、と言うことで大騒ぎになったというのを聞いたことがあります。

オマエ、人を焼いたらどんな匂いするのか知ってんかよ〜、と言いたくなりました。
ワット・ポー(2)

バンコックで最大の寺院で、一般公開されているのはその中の極く一部だそうです。

建物はタイと中国文化の混じったものだそうで、そう言われても私にはあまり理解できませんでした。

ここにはタイ式マッサージスクールというのがあって、最高権威があり、この学校でその認定書を発行しているそうです。
この学校が寺院とどういう関係なのか、よくわかりませんでした。

ワット・ポー(3)

ワット・ポーと言えば”寝釈迦”、寝釈迦と言えばワット・ポーというくらい有名です。

全長46m、高さ15mもあり、全身金箔で覆われているとなっていますが、ものすごい量の金ではないか、などとそういう事を考える自分が情けない。

寝釈迦というのはお釈迦様が亡くなる時の様子を表していると聞いたことがありますが、違ったかな。

とにかくでかいので写真に納めるのに苦労します。
ワット・ポー(4)

10年以上前にオハイオからここに来たとき、本道に入って手を合わせて斜め前を見たら、元上司のNさんが同じように手を合わせている姿を発見して、腰を抜かした事があります。

Nさんは既に子会社に転籍しており、日本からタイの現地法人に出張に来ていたと言っていました。

私はオハイオ、Nさんは日本、お互いに出張でそのついでに寄った寺院でばったり会う確立は一体どう計算すればよかったのでしょうか、、、。

不思議としか言いようがありませんでした。
夕方のラッシュ

全ての予定が終了したのが夕方5時前、猛烈な交通渋滞が始まっていました。

ガイドは途中で降りてしまい、運転手がそのままホテルまで送ってくれる事になりましたが、このままでは1時間以上かかるのは確実との事です。

丁度デモ隊が野宿している付近を挟んでそこを通り抜けて行く必要があるのですが、交通規制もやっているらしい。

運転手は、「BTSに乗って帰った方がいいです」、と言います。
参ったなー、、、。
BTSに乗り換えました

運転手は気のよさそうな青年です、従うことにしました。BTSのサラ何とか駅の近くでバスを降りました。

BTSにはまだ乗った事もありません。
発券機は小銭しかだめです。小銭はどうやって替えるのだろう、、、。

ま、何とかなるものです。無事プロンポンまでたどり着きました。

ローマでも空港からホテルまで初めてでしたが電車乗り継ぎ、バス乗り継ぎで行きました。
要するに、こういうのは楽しめばいいのです。
タイ式ボクシング

夕食はちょっと胃がもたれていたので、ホテル近くのSTさんがお勧めの日本食レストランへ。
来ている客の80%は社用族でした。

食事を終わってレストランの裏がやけに明るい。
見に行くとタイ式ボクシングのジムでした。

大きな鏡の前でインストラクターから指導を受けながら一生懸命やっています。白人の男、それに女もいます。
日本人らしき姿は見えませんでした。
屋台で食事(1)

ホテル横の歩道に屋台が出ています。テーブルが5つほど、それぞれに椅子が3〜4つ出してあります。

ちょっと覗いてみました。
みんな夕食を食べているのでした。

若い人、それに40代くらいに見える人もいますがこちらの人は実際より年上に見えますから、よくわかりません。

庶民はこういうところで食事をするのですね。
屋台で食事(2)

屋台ではお父さんが鶏肉を焼いて、お母さんが野菜料理を作っていました。

写真を撮ってもいいかお母さんに尋ねると、恥ずかしそうにどうぞ、というような身振りをしたので撮らせてもらいました。

香ばしい肉の匂いが店の周りは一杯でした。

この屋台、毎日夕方の5時半頃から開店準備をしていました。
ホテルに戻ってきました

今朝は05:00に起きて、集合のホテルに06:30前に行きました。
観光が終わって食事を済ませてホテルに帰ってきたのが21:00ちょっと前。

バンコックは日本との時差が+2時間、ですから時差ボケで悩むことはありませんが、それでもやはり少し疲れました。

明日はSTさんがお昼前にホテルに来て、いろいろと案内をしてくれます。
明日の朝はゆっくりと寝ましょう、、、。
バンコックに着いた翌日はSTさんの、「まずお上りさんをやるのがいいと思います」、というアドバイスに従いました。
つまりいわゆる観光地を一通りザッと廻っておく、という事です。

やはり初めてのところは地図を見て今どこにいる、バスの移動中でも今どこを通っている、というような位置確認をすると案外早く全体がぼんやりわかるものです。

私達は旅行をしたとき、そこの都市の電車・地下鉄・バスになるべく乗るようにしています。
香港、台北、上海、ローマ、ワシントンDC,NY,ボストン、そうそうフランクフルト郊外では切符を買わずに電車に乗って、結局は無賃乗車をしてしまった事もありましたっけ。

今回も1日観光の帰りに道路渋滞でバスを降りてBTSに乗るハメになりましたが、駅を通過しながら地図を見て、外の風景を見ながらナルホド、こういう位置関係か、、、という事でバンコックに来て2日目で何となくどこでも行けそう、という気になってしまいました。

さて後編はバンコックのブラリ散歩の様子をまとめてみます。
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